Marantz#7k 再修理 A.M 様 概要

2017.10.11

2017.11.9掲載:
★ まず出力端子の交換です。純正のRCA端子に戻しました。

最初は純正と同じリベットで固定することを試みましたが専用工具が必要のため断念しビス止めとなりました。

代品の端子を外しているときに左側の出力ボリュームに取り付けられている抵抗がRCA端子から外れてきました。上記画像の赤矢印です。
恐らく代品のRCA端子に交換する時に半田ミスで、長年使用の後最近外れたのだと推測します。これがドーンと言う大きな音になりました。

RECORDING OUTPUTSの端子からジャンパーピンを外しました。

出力レベル調整用ボリュームも左右で角度が違います。




















★修理完了:                                                       2017.11.14

漸く修理完了です。今回も大変な作業でした。

まず、裏の出力端子を交換したのは良いのですが今度は動作が不安定になりました。
予想通り出力レベル調整用ボリュームのアースが浮いてドーンと言う衝撃波が出たことにより、セラミックコンデンサーが抜け、片側を交換しました。
恐らくボリュームも異常になり左右のバランスが取れなくなっています。


今回一番てこずったのは入力信号が極めて小さくなったことです。
信号検査の時低周波発振器の出力が片側チャンネルだけアースに落ちて無信号状態なります。この為、両チャンネル供とも出力が非常に小さくなりました。

全ての配線を検査したところ、ハンダ浮きが3か所発見しました。やはりキットのため最初に組まれた方の力量が後々響いてきます。
今回、出力端子を純正品に換え、アースもしっかり取れたことにより、これまで浮いていたところが影響したようです。

ハンダ浮きを直し各部の波形を確認しながら原因を探すと、何とテープへの出力端子に短絡用ジャンパーピンが装着されています。
回路を確認すると、ここが短絡されると入力端子全てがアース落ちになります。

上の画像のように右チャンネルは壊れていて短絡されない状態の時もあり不安定ですが、左は完全に短絡状態です。

入力端子の使わないところはジャンパーピンでアースに落とすのは良いのですが、テープ出力端子はアースに落としてはいけません。

不思議なことに、これまでこの状態で音が出ていた訳で、やはり他の個所でアースが浮いていたのが運よく影響しなかったようです。




前回と言い、今回もびっくりするようなミステリーの連続でした。
余りにも奇怪な現象に数日悩み抜き、上記の様にさり気なく状況を書いていますが心の中では必死に糸口を探し当てようとしていました。

苦しい数日でした。。。


純正のRCA端子に交換しました。

以前こちらでレストアした#7Kです。
今度はRCAジャックの出力側の接触不良でドーンという音が出るようです。

本機の出力側RCAジャックは代品に交換されていますが、よく見ると中が壊れています。
交換になりますができれば純正に換えようと思います。

ついでに入力のPhono 1のジャックも根元がぐらぐらなので交換して欲しいとのご要望です。

残念ながらリベット止めは出来ず、ビス止めになりました。