★電源を入れて各電圧を測ります。
Marantz7k 修理依頼 概要
2022. 2. 25 検査
2022. 5. 11 修理完了
高圧セレンも交換した後の最終状態です。
★修理完了です。5月連休を挟んで特注トランスの入荷待ちで時間が掛かっていました。 2022. 5. 11
★電源トランス交換後の各電圧の測定です。
交換部品です。
ヒーター電圧です。調整で18.16Vと良い値になりました。
高圧セレン直後です。 327.5Vで良好です。
低圧セレン直後です。前と同じで少し低い値です。
★高圧セレンも交換すると全体に良い状態になりました。やはり電源トランスの不調からセレンもダメージを受けたようです。
★修理後の試聴エージング風景です。
両チャンネルとも良い音で鳴っています。
特にJAZZはパンチが効いてなかなか良い感じです。
高圧B1です。 276.3Vで良い値です。
高圧B2です。 254.6Vで良い値です。
高圧B3です。 236.6Vで良い値です。
高圧セレン直後です。 296.7Vで相変らず低く出ています。
低圧セレン直後です。以前と変わらず少し低い値です。
★電源トランスを交換しても高圧が上がらないので高圧セレンを交換しました。
音が不安定だったのでRCA端子に渡りを掛けました。
(2022. 9. 13)
★高圧セレン交換後の各電圧チェックです。
電源トランスを特注の新品に交換しました。低圧用電解ブロックコンデンサーもオリジナル仕様の新品に交換し、高圧セレンも交換しました。
上はヒーター電圧です。16.67Vで低い値です。下のテスターは高圧B1です。相変らずかなり低い値です。
★以上の検査結果、前回交換した電源トランスはこの5年間で不良になりました。
やはり部品取りされたオリジナル品はそもそも既に寿命が来て先は短かったのかも知れません。勿論交換当時は良好でしたが。
これだけ高い漏電があるので最初の音出しはできません。RCAコードからの漏電によりCDプレーヤーなどのトランジスター回路が飛ぶ恐れがあります。
電源トランスの交換の後に各状態を再チェックします。
ヒーター電圧です。こちらも16.61Vと3V程低く出ています。
高圧セレン直後です。291.3Vで低く出ています。
低圧セレン直後です。こちらも25.33Vと少し低い値です。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
★内部です。
約5年前に当工房でレストアした Marantz7k です。 聴いていると突然ブーンとノイズが出たので修理を依頼されました。
高圧B3です。194.5Vで200V切っています。
高圧B1です。 224.3Vを示し約50V程下がっています。
高圧B2です。こちらも211Vと同じ位下がっています。
こちらは筐体-コンセントL極間です。何とAC203.2Vの漏れ電圧が検出できます。電源トランスが完全に漏電して不良です。
筐体-コンセントN極間です。AC109.9Vで極めて高い漏電です。
★各電圧です。
★フロントパネルがピリピリするので漏れ電圧を測ります。
高圧先頭φ25です。少しESRは高い状態です。
高圧2段目φ35です。こちらも少しESRは高いものの良い状態です。
低圧です。良い状態です。
前回は電源トランスがダメだったのでオーナー様が某有名ショップから買われたものを送って頂きこちらで交換しました。
こちらに届いた直後の各ツマミの位置です。不思議な位置を示しているので撮りました。こちらはモノーラルで聴かれていたそうです。
トーンのツマミも回してあります。どうなったのでしょう。