本機の元々付いている出力管は4本とも廃棄値です。 いつも良品はメーターのグリーンの範囲の中央以上を指しています。

各バンブルビーを検査しています。 こちらは左チャンネルの出力管2次側のNFB回路です。画像の通り完全に抜けています。

Marantz 8 修理レストア依頼 概要

巻き替えの為、電源トランスを外しました。

★電源回路の電解ブロックコンデンサーのチェックです。

★高圧ブロックコンデンサーです。

★バイアスのブロックコンデンサーです。

2025. 7. 25 検査
2025. 9. 29 修理完了

高圧の整流ダイオードはMarantz純正のUFO型の新品に交換しました。バイアスセレンとバイアスブロックコンデンサーもオリジナル仕様の新品に交換しました。

高圧電源のブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。

高圧倍電圧後の高圧ブロックコンデンサーです。こちらのブロックは完全に抜け切って導通していません。

同じくこちらのブロックも抜け切って導通していません。

こちらのブロックも抜け切って、且つESRが異常に高い値です。

★症状から、嫌な予感がするので電源トランスのチェックから行います。

★因みに、修理後のエージング中に元から付いていた出力管に交換してバイアス調整をしました。 

画像の様に4本ともバイアス調整ボリュームを最大に上げてもメーターが半分位しか振れません。

★やはり寿命の過ぎた出力管を使い続けると、またトランスが逝ってしまいます。早急に出力管を交換する必要があります。

★出力管の試験を行います。

★修理後の試聴エージング風景です。

安定した良い音が出ています。バイアス調整も良好です。









交換部品です。

試験では当工房のストック品の出力管を使います。

左から高圧B1です。 435Vを示し規定通り大変良い値です。中央はバイアス電圧です。こちらも-54.7Vと極めて良い値です。右はヒーター電圧です。 AC6.03Vで良い値です。
この他、ACバランスや各真空管のプレート電圧やカソード電圧等の各値をチェックしています。

コンピューター解析で歪み等のチェックです。各歪みも良好です。

左右の出力波形です。正弦波、矩形波とも綺麗です。周波数特性も良好です。

残留ノイズのチェックです。左右とも0.1mV以下で良好です。

表側に配置してあるブロックコンデンサーです。2本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。

★修理後の電源等各値のチェックです。

入力側及びNFB回路のバンブルビーを代品に交換しました。






★修理後の内部です。

同じく右チャンネルです。こちらも全く絶縁はありません。

入力側4本のバンブルビーも完全に絶縁不良です。


★ 漸く修理完了です。                                            2025. 9. 29

電源トランス巻き替えの他に、チョークコイルの断線、配線の断線、メーターの不具合など、
電源を入れてからいろいろなトラブルに見舞われなかなか難儀でした。

高圧倍電圧の片側のダイオードが2個とも逆方向に導通があり不良です。

★以上の様に電源回路は非常に悪い状態です。 よくこれまで鳴っていたものです。

消耗品などを交換せずに使い続けていたので、とうとう電源トランスまで逝ってしまいました。
この状態では電源は入れられないので最初の音出しは行いません。


まずは電源トランスの巻き替えを行い、その後ブロックコンデンサーやセレンの交換後各電圧が正常になってから各回路のチェックを行います。








★高圧回路の整流ダイオードのチェックです。

順方向です。正常です。

逆方向です。こちらも導通があるので、このセレンは不良です。

2ブロックともまあまあの値ですが、表面に電解液がにじみ出て霜降りのように腐食しているので交換が必要です。

★バイアスセレンの導通チェックです。

同じく高圧倍電圧のもう片側です。完全に抜け切っています。

電源トランス1次側のインダクタンスと1KHz交流抵抗値です。まずまずの値です。

電源トランス全体の絶縁抵抗値とインダクタンスです。絶縁抵抗が余り良くない状態です。

突然バリバリと大きな音がしてハム音も出るようになったので修理を依頼されました。

高圧倍電圧片側です。まあまあの値です。

電源トランス2次側、高圧のインダクタンスと交流抵抗値です。インダクタンスが通常の半分位で抵抗値も少なく出ています。高圧巻き線のショートです。
やはりバリバリ音は巻き線がショートしたときの音です。