左右の出力波形です。正弦波、矩形波とも綺麗に出ています。
左テスターは高圧B1です。 428Vでよい値です。右テスターはバイアスC電圧です。 -45.9Vで良い値です。
この他、各出力管のカソード電圧、ACバランス等各部の電圧も良い値です。
殆どオリジナルの初期状態に戻りました。 今回は極めて貴重なバンブルビーの0.02uF/200を4本良品に交換しています。
2025. 10. 31 検査
2025. 11. 18 レストア完了


こちらは初段管のカソードバイパスコンです。前のレストアで交換してあります。状態も良いようです。
★電源を入れて各電圧を計ります。



高圧回路の別のブロックです。こちらも完全に抜けています。
バイアス回路のブロックコンデンサーです。何とか状態を維持していますが同じ年月が経っているので逝くのも時間の問題です。外観は内部の電解液が垂れています。
こちらもバイアスのブロックコンデンサーです。同じような状態です。



高圧倍電圧の片側です。かなり容量が膨らんでいます。
こちらは高圧倍電圧のもう片側です。こちらは完全に抜けています。まだショートしていないので助かっていますが、これが進んでショートすると貴重な電源トランスが逝きます。
高圧回路のブロックコンデンサーです。こちらも完全に抜けています。

電源回路のブロックコンデンサーは全てオリジナルのままです。
★まずは消耗品である電解ブロックコンデンサーのチェックからです。

内部です。入り口側バンブルビーは不良だったのかVishayのコンデンサーに交換され、電源の高圧整流ダイオードも交換されていますが、他は完全にオリジナル状態です。よくこれで持っているなぁ、という印象です。


コンピューター解析です。各歪み、時定数、周波数特性等も良好です。
左右の残留ノイズです。 ミリバルのメーター読みで左右とも0.05mV以下と極めて静かです。
バイアスセレンとバイアスコンデンサーも交換しました。
表のブロックコンデンサー2本もオリジナル仕様の新品です。
★レストア後の各値のチェックです。

★レストア後の試聴エージング風景です。
漸くいつものMarantz8の音が蘇りました。 やはり消耗品は新しいに越したことはありません。
今回はオーナー様の依頼で、特に0.02uF/200のバンブルビーを4本良品に交換したので極めて良い音です。
ただ今、ハイドンのヴァイオリン協奏曲ハ長調を聴いています。 イヤー!このフワッとくる音の広がり、雄大な重低音、そしてサファイヤのような透明感!これぞマランツです!!


今回の交換部品です。







赤い横線の入ったバンブルビー4本です。
電源部の消耗部品は全てオリジナル仕様の新品に交換しました。


★レストア完了です。 2025.11.18
★最初の試聴風景です。
予想通り、ひどい音です。
電源の消耗品である電解ブロックコンデンサーが全て抜けて不良です。このため各回路に供給される直流電圧に整流し切れていない脈流が乗るので、特に中音域が荒れて汚い音になっています。
恐らく最近のトランジスターアンプしか聴かないショップの方の耳では、この音の汚さがわからないのでしょうね。
消耗部品を交換しないで殆どオリジナル状態の整備済みとして売られたと思います。
ブロックコンデンサーを交換せず、オリジナル状態だと喜んでいる方は耳が慣れて汚い音には気付かないかもしれません。
当工房で毎日聴いているMarantz8は、もっと繊細でクリヤな音が出ます。
オーナー様も以前こちらでレストアしたMarantz8Bレプリカの音と比べてこう思われたのでしょう。
出力の残留ノイズを測っています。左右とも殆どノイズは出ていません。
こちらの右テスターはバイアスセレン直後です。 12.53Vとやはり低い値です。
左テスターは高圧B1です。 433Vを示し良い値です。右テスターはバイアスC電圧です。 -38.1Vで少し浅いようです。
大変綺麗なMarantz8です。 こちらのオーナーの方は、昨年末に当工房でMarantz8Bレプリカをレストアされました。 最近某ショップからこの#8を購入され、#8Bと#8の音の違いを楽しむつもりでしたが、これが#8の音なのか疑問に思い検査及びレストアを依頼されました。




Marantz 8 修理レストア依頼 概要