内部です。電源回路の全ての消耗部品を交換しました。回路内の不良のバンブルビーを交換しました。

交換部品です。

出力管はTelefunken EL34です。位相反転管6CG7はMullardです。初めて見ました。これは良い音が期待できます。

Marantz 8B レストア依頼 概要

2023. 2. 8 掲載
2023. 3. 8 レストア完了

表に出ている電解ブロックコンデンサーはオリジナル仕様の新品に交換しました。

左テスターは高圧B1です。 438Vで良好です。右テスターはバイアスC電圧です。 -47.9で良好です。

出力波形と出力電圧です。奇麗な波形が出ています。電圧も左右ほぼ同じレベルです。ノイズも殆ど無く、周波数特性も良好です。

★電源を入れて各電圧を測ります。

★試聴エージング風景です。


奇麗な音が出ています。










こちらも同じです。

切れかかっていた電源コードはMarantz純正ベルデンの新品に交換しました。

デカップリング0.22uFもバンブルビーからブラックビューティーに交換しました。

入力側のカップリングコンデンサーです。一部バンブルビーは外して単体検査を行い、まだ使えそうなので戻しました。これ以外は音の良いUSA仕様のコンデンサーに交換しました。

高圧電解ブロックコンデンサーを全てオリジナル仕様の新品に交換しました。

高圧の整流ダイオードを全て新品に交換しました。

低圧セレン及び電解ブロックコンデンサーを交換しました。

★後程電圧チェックも行いますが、電源廻りは全て新品交換になり、その後に最初の試聴を行います。


内部です。ほぼオリジナル状態です。よく今日まで普通に鳴っていたものです。消耗品である電源の電解ブロックコンデンサーには電解液の漏れから表面が変色しブツブツの泡が吹いています。高圧では電解液が洩れて垂れています。後で全てオリジナル仕様の新品に交換します。バンブルビーも残っていますが、簡易チェックでは全て不良です。他のカップリング゙コンデンサーは電源のレストアが終わってから試聴し交換するか判断します。高圧の整流ダイオードもオリジナルですが、かなり高温に晒されて絶縁被覆が白く変色しリード線が黒く焼けています。新品交換です。低圧セレンは勿論交換になります。

Marantz8Bオリジナル初期型の非常に程度の良い逸品です。外観は年代相応の使用感はありますが、何よりも全くオリジナル状態で、こちらへの発送の前日まで普通に聴けています。また、Marantzのラベルが剥がれています。本機は初期型なのでMarantz8と同じトランスカバーに貼られていたようです。


★レストア完了です。                                                  2023. 3. 8

電源ケーブルもオリジナルが付いていますが、経年で硬くなり根元が折れそうです。危ないので後でオリジナル純正ベルデンの新品に交換します。

入出力端子です。こちらも完全オリジナルで、特に入力のRCAジャックは良い状態です。

リヤです。こちらも全くのオリジナル状態です。