2021. 3. 13 掲載
2021. 3. 15 レストア完了

★今回レストアと同時に初段管2本を当工房で所有のTelefunken CCa <>有に交換も希望されました。

レストア後の各電圧チェック風景です。


★レストア途中経過です。                                                  2021. 3. 13

★1台目です。

1台目と同じ状態にレストアされています。

初段管と位相反転管をTelefunken CCa <>有に交換しました。

こちらも電解ブロックコンデンサー2本をオリジナル仕様の新品に交換しました。

Marantz9オリジナル初期型です。他のショップから購入されてすぐこちらにレストアに出されました。できるだけオリジナル状態に戻し良い音になるように依頼されました。

★エージング試聴風景です。


初段管と位相反転管をTelefunken CCa <>有に交換しすると途端に音が変り、繊細さと特に低音が力強さに弾むような軽やかさが加わります。
元々高出力の力強い音でしたが入口側の真空管の変更によりかなり音に変化見られます。

Marantz9オリジナルの良い音が引き立ちます。













下左の黒いデジタルテスターはバイアスC電圧です。-43.2Vを示し良好です。

下右の白いデジタルテスターは高圧B1を表し 439Vで良好です。

上のアナログテスターは高圧B2で388Vを示し良好です。

こちらも1台目と同じように交換しました。

下左の黒いデジタルテスターはバイアスC電圧です。-43.7Vを示し良好です。

下右の白いデジタルテスターは高圧B1を表し 436Vで良好です。

上のアナログテスターは高圧B2で386Vを示し良好です。

★2台目です。

レストア後の各電圧チェック風景です。

かなり状態が悪い電解ブロックコンデンサーをオリジナル仕様の新品に交換しました。

以前のレストアでカップリングコンデンサーをオレンジドロップに換えてあったところを全てMarntz9オリジナル純正のヴィンテージコンデンサー Good-Allの最初期赤茶色筒型良品に交換しました。各電解コンデンサーも国産品に換えてあったものを#9オリジナル純正SPRAGUEの新品に交換しました。電源回路もオリジナル仕様の電解ブロックコンデンサーに2本交換しました。
これでほぼオリジナル状態に戻りました。

こちらもひどい状態で電解液が流れ出ています。

★2台目です。

かなりひどい状態の倍電圧用電解ブロックコンデンサーです。

★各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

殆どのカップリングコンデンサーをオレンジドロップに交換されています。電解コンデンサーも国産品に交換されています。

最初期型です。

★1台目の内部です。

Marantz9 レストア依頼 概要

初段管と位相反転管 6DJ8/ECC88の代わりに金ピンのTelefunken CCa <>有に交換します。

底に金ピンとダイヤマークが見えます。ラベルに真空管試験値も記載しています。