Marantz9 修理レストア依頼 概要
上のテスターはバイアス電圧です。-42.4Vを示し良好です。下の白いテスターは高圧B1です。446Vを示し良好です。
2021. 4. 12 検査初掲載
2021. 6. 7 レストア完了
ESRは高めです。
同じくESRも良好です。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
こちらも1台目と内部は全く同じです。
一部のカップリングコンデンサーがブラックビューティーからGood-Allに交換されています。恐らく本機は#9オリジナル後期型なのでカップリングコンデンサーは全てブラックビューティーが使われています。
★漸くレストアが完了しました。 2021. 6. 7
左のテスターはバイアス電圧です。-41.9Vで良好です。
右のテスターは高圧B1です。こちらは1台目より少し低く418Vを示していますが良好です。
逆さですがどれもバイアス調整は良好です。
交換部品です。
★電圧チェックです。
こちらは1台目と全く同じです。
左のテスターはバイアス電圧です。-41.9Vで良好です。
右のテスターは高圧B1です。426Vを示し良好です。
★2台目です。
外部の電解ブロックコンデンサーも交換しました。
★電源を入れて各電圧のチェックです。
内部の電解ブロックコンデンサーをオリジナル仕様の新品に交換しました。高圧整流ダイオードも劣化が進んでいたので4本とも交換しました。
交換したブラックビューティーです。4本ある出力管それぞれに1個ずつカップリングコンデンサーが付いていますが、以前はこのうち1本のみ違う銘柄に交換されていました。
これで4本とも同じ銘柄に統一できました。勿論、音に影響します。
★2台とも以前他でレストアされていますがコンデンサー類の一部で劣化が進みノイズが発生しています。
電源回路を中心にコンデンサー類の交換が必要です。
電源の電解ブロックコンデンサーをオリジナル仕様の新品に交換し高圧整流ダイオードも4個とも交換しました。回路のカップリングコンデンサーの一部Good-Allに交換されていたものを純正のブラックビューティーに交換し4本とも同じ銘柄に揃えました。
上の黒いテスターがバイアスです。-42Vで良い値です。下の白いテスターは高圧B1です。439Vでこちらも良い値です。
高圧倍電圧の片側です。静電容量、損失係数とも良好です。
高圧倍電圧のもう片側です。こちらも静電容量、ESRは良好です。
こちらもESRは高い値です。
高圧の大きなブロックコンデンサーです。このブロックは静電容量が完全に抜けています。
損失係数も良好です。
高圧倍電圧のもう片側です。静電容量、ESRは良好です。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
綺麗なMarantz9です。ブーンというノイズが出るので修理を依頼されました。
★レストア後の試聴エージング風景です。
最初のノイズは全くありません。良い状態です。
電源電圧はレストア後も余り変りませんが、やはり消耗部品の電解ブロックコンデンサーを交換する事によりノイズは無くなりました。
Marantz9オリジナルの力強い音が出ています。
★1台目です。
無信号時の残留ノイズです。0.628Vとかなりノイズが出ています。
初段管カソードバイパスコンです。ESRが高い値です。
同じく静電容量損失係数とも良い値です。
同じくESRは高い値です。
★電源を入れてみます。
同じく損失係数は良好です。
バイアスのもう1本です。こちらは静電容量損失係数とも良好です。
低圧バイアス電源です。静電容量は良い値ですがESRが高い値です。
高圧2段目です。こちらも静電容量が落ちESRも高めです。
同じく損失係数は良好です。
高圧3段目です。静電容量、損失係数とも良好です。
同じくESRも良好です。
高圧2段目φ35です。静電容量が少し落ちています。損失係数は良好です。
同じく損失係数も良好です。
無信号時の残留ノイズです。0.002Vで良好です。
★2台目です。
静電容量、損失係数は良い値です。
初段管カソードバイパスコンです。静電容量、損失係数とも良い値です。恐らく前のレストアで交換されています。
同じくESRも良い値です。
★電源を入れて各電圧を測ります。
もう片方のバイアス用電解コンデンサーです。こちらはESRが高い値です。
低圧バイアス電源です。静電容量、損失係数とも良好です。
ESRも良好です。
ESRも高い値です。
こちらのブロックも容量抜けです。
高圧倍電圧の片側です。静電容量、損失係数は良好です。
ESRも良好です。
電解ブロックコンデンサーはオリジナルのままです。
★1台目です。