Marantz9k 検査依頼 概要

2020. 10. 27 検査初掲載
2021. 1. 6 レストア完了

内部は全て1台目と同じです。

上のテスターはバイアス電圧で-45.9Vを示し良好です。下のテスターは高圧B1です。454Vを示し良好です。

★2台目です。

高圧が446V、低圧は-41.7Vでどちらも良い値です。こちらも追加された電解コンデンサーだけで成り立っています。

こちらも使われているブロックです。Leaky表示でリークしています。

★まずは1台目です。

1台目と同じ様に元の電解ブロックコンデンサーの配線を外して新規に取り付けた電解コンデンサーに配線し電源回路としています。

★各電解コンデンサーのチェックです。

こちらも上のテスターはバイアス電圧で-44.5Vを示し良好です。下のテスターは高圧B1です。449Vを示し良好です。

★レストア後の各電圧チェックです。

音が決まる主要のカップリングコンデンサーはオリジナルに使われる純正GoodAll-TRWの新品に交換しました。中央の大きなデカップリングをBLACK-CATの新品に交換しました。

電源回路の電解ブロックコンデンサーはオリジナル仕様の新品に交換しました。

★レストア後の各電圧チェックです。

★まずは1台目です。

表面の電解ブロックコンデンサーです。2台ともオリジナル仕様の新品に交換しました。

交換部品です。主に電源回路の電解ブロックコンデンサーと主要カップリングコンデンサーです。


★漸くレストアが完了しました。                                              2021.1.6

★最初の音出しです。

まず1台目が電源投入後真空管が上がって来るとザザッとノイズが出ます。恐らく電源回路のコンデンサー類の不良からです。いろいろ追加されていますがそれでも完全ではありません。

暫く音楽を聴いてみます。1台目の高音が弱いようです。また2台目はピーキーで歪が乗っています。
カップリングコンデンサー類の不良が結構あるようです。

両方とも余り良い状態ではありません。

こちらは初段管カソードバイパスコンです。良い値です。

こちらも良い値です。

★電源を入れてみます。

まずはまだ使われているブロックコンデンサーの1ブロックです。
計測不能とESRも測定の最大値を超えて不能状態です。

こちらは使われていないブロックです。静電容量が半分に落ちESRも少し高い状態です。

低圧C電源です。良い値です。

こちらもC電源ですがLeaky表示でリークしています。

こちらも同じ様に改造されています。

高圧B1とバイアス電圧です。高圧は440Vを示し良好です。バイアスも-42.5Vで良い値です。
これは追加されたコンデンサーで作られた値です。

★2台目です。

こちらは低圧のバイアス用電解コンデンサーです。2本中1本がLeaky表示でリークしています。

こちらも使用されていないブロックです。ESRが高い値です。

こちらも使用されていない電解ブロックコンデンサーです。Leaky表示でリークしています。

唯一使用されているブロックです。こちらも少しESRが高いようです。

こちらは配線を外されて使用していないブロックコンデンサーです。
静電容量はあるもののESRが少し高い程度です。

B1電源はオリジナルのブロックコンデンサーから配線を切り離し、追加の電解コンデンサーで動作しています。
B2のみブロックコンデンサーから取っています。

★各ブロックコンデンサーのチェックからです。

内部です。電源回路が完全に改造され、追加の電解コンデンサーで動作しているようです。他の電解コンデンサーも殆ど交換されています。

こちらも良い値です。

こちらは初段管のカソードバイパスコンです良い値です。

★電源を入れてみます。