McIntosh C-4 修理レストア依頼機 概要


レストア後の内部です。殆どのバンブルビーは代品と交換しました。配線の引き回しも換え、ノイズの乗りやすいところはシールド線に交換しました。抵抗も全てチェックしています。
今回使用した代品のコンデンサーは主に音の良いUSA仕様(黒)のものとMarantz純正GoodAll-TRWのWE仕様(赤茶)を選びました。良い音になります。
★レストア後の各電圧チェックです。
★改造の成果で漸く電源が入ります。
2024. 2.21 検査
2024. 3. 6 継続検査
2024. 3. 10 レストア完了



レストア中は全てのバンブルビーを単体検査しています。中には画像の様に完全に導通の無いものもあります。
★電源を入れる為に改造します。
★漸く電源が入れられます。

再度回路や部品をチェックすると、以前交換されたコンデンサーの値が全く違います。また、バンブルビーをLCRテスターでチェックすると主要なコンデンサーは殆ど不良です。
内部です。右端のコンデンサーが交換されている以外はオリジナルの状態です。

★エージングも終わり、本体をお返しする前のウッドケースの状況です。 2024. 3. 14
ねじ山を修正し、画像の様に元通りビスを締めこむことができます。

交換部品です。たくさんのバンブルビーがあります。 レストアとは残っているバンブルビーを代品でもよいので良品に換える事なのです。
こちらへ来るとき運送途中の振動で壊れたウッドケースのねじ山の修理です。割れたところをボンドで固め、切れたねじ山は一度塞ぎ、再度ねじ山を開け直します。 貴重な純正箱です。
★レストア完了です。 2024. 3. 10
左テスターは高圧B1です。365.8Vを示し少し高い値です。中央は高圧B3です。124.0Vでこちらもまあまあです。右テスターはヒーター電圧です。AC4.62Vでかなり低い値です。
本機の真空管は松下のT管が付けられていますが、これがTelefunken ECC83<>有では動作しません。
左テスターは高圧B1です。343.6Vで規定に極めて近い良い値です。中央は高圧B2です。280.3Vでこちらも良い値です。右テスターはヒーター電圧です。AC5.5Vとこちらも規定に近い値に上がりました。
★試聴エージング風景です。
今回はモノーラルのC-4のレストアなので試聴では同じAC点火のC-8を揃えてステレオで聴いています。
どちらもマッキンらしい張りのある輝くような音です。 今回のC-4はかなりハムノイズが気になったので配線を見直しています。こういうことは改造になるかも知れませんが、どうもマッキンの初期のアンプはマランツと比べるといろいろなところが雑です。
特に今回のC-4はAC点火にも係わらず交流配線は充分撚っていないので微細信号線の近くでは誘導を拾っています。こちらでAC回路の配膳を外して撚り直し、信号線と近いところは信号線をシールド線に交換しました。
この為、今回は同時に鳴らしているC-8よりノイズが小さく、DC点火機と同じ位小さくなりました。
しかし、両方とも良い音です。
特に低音が気持ちいい。決してボン付かず締まった音です。USA仕様のコンデンサーが効いています。

配線を見直し、信号線の一部はシールド線に交換しました。


手前の2つの黒いBOXはこちらで製作したMcIntosh C-8 AC,DC点火兼用の電源ユニットです。今回のC-4のレストアでは電源が無いのでこちらのC-8用電源を使用しています。



★波形を見る限りかなり音は悪いようです。殆どのバンブルビーを交換し細かく調整が必要です。
ソケットカバーを外しました。





改造前です。ソケットカバーが付いています。
★結局一緒にお送り頂いた電源接続ケーブルの5番ピン線が断線しています。
しかも本体から供給されるもう1本の6番ピンが欠落しています。オーナー様はMC60から電源を取っているそうなので、この接続ケーブルはパワーアンプ接続専用ケーブルのようです。
今回電源を入れるには、こちらの電源ユニット接続ケーブルを用いるためにC-4本体のケーブルカバーを外す改造が必要になります。

フロントパネル裏のセレクター用ロータリースイッチとイコライザーのロータリースイッチが空回りして相互に干渉し渡りのコンデンサーの足が折れて外れたようです。
このロータリースイッチを外して状態を確認します。
ロータリースイッチを外すにはフロントパネルを外します。 検査とは言え、いきなり結構大掛かりな作業になりました。
回路を再チェックし補助コンセントからの電圧を計ると、ちゃんとAC116.6V出ています。



こちらのC-8用電源ユニットのトランス1次側には電圧が来ていません。

電源投入の準備を整え、いざON。 しかし入りません。


ターミナルの破損は取り合えずそのままにして折れたコンデンサーの足を繋いでパネルも元に戻し、電源投入を急ぎます。
詳しく見てみると相互干渉によりコンデンサーが外れただけでなくターミナルが外れています。
ロータリースイッチの分解修理が必要です。


★継続検査です。 2024. 3. 6
開けたときに落ちてきたコンデンサーの取り付け場所が判明しました。
★この後各電圧チェックですが、回路図から中の状態をチェックし落ちてきたコンデンサーの箇所を特定してから電源を入れます。
3ブロックとも良好です。
オリジナルのウッドケースに入れて厳重な梱包をされてお送り頂きましたが、Marantz7同様運送時の振動で取り付けのねじと本体が飛び出しウッドケースのねじ山がダメになりました。
梱包を開いているときに中からカタコトと音がするので開いてみるとコンデンサーが落ちてきました。どこかに付いていたのが外れたか、以前のレストアで混入したか調査が必要です。
大事に持っていたMcIntosh C-4で、MC60から電源を取ってモノーラルレコードを聴かれていたそうです。今回、通電はするもののまともに音が出ない状態なのでレストアを依頼されました。
動作波形です。下段はライン入力で、上段はそのTAPE出力です。
かなり波形が乱れています。
こちらの下段はPhono入力です。こちらも波形が2重になっています。




裏面です。こちらもオリジナルの状態です。 表裏ともコンデンサーが欠落した形跡はありません。
★まずは高圧電源の電解ブロックコンデンサーのチェックからです。


