2023. 9. 19 検査

★早速AC点火側の電圧チェックからです。

★AC点火機はフォノの入力位置が特殊なので下記に両方のRCA端子の入出力状態を画像に撮りました。

試聴風景です。普通に良い音が出ています。

もしかすると当工房の環境では正常に動作し、オーナー様の所では音が出ないのかもしれません。
考えられる要因として電源電圧が100Vで使われた場合です。ヒーター電圧が検査では少し低かったので、これが100Vではもっと低くなるので、真空管がTelefunkenの場合動作しないことがあります。このAC点火はTelefunkenです。AC点火の場合トランスの6.3Vが直接ヒーターに掛かるので、電圧低下の原因は回路ではなく真空管の劣化が考えられます。
あとは後ろのRCAジャックの挿し間違えです。下記にこちらでのRCAケーブルを掲載します。

McIntosh C-8のAC点火とDC点火のセットです。この画像では左がAC点火で右側がDC点火になります。今回AC点火側の音が出なくなったので修理を依頼されました。

こちらはDC点火機です。フォノ2は右端の一番下です。一般的にC-8の場合メインのフォノ入力は入力インピーダンスが調整できるフォノ2です。

こちらはAC点火機です。フォノ2は黒のつまみの上で、AUX(TAPE)入力は右端の一番上です。 フォノ2の入力インピーダンスは一般的な47kΩに合わせます。
本機がこちらに来たときは最大の100kΩまで回してありました。また、フォノ入力セレクトスイッチの位置は上のF.M.です。
出力端子は2つあるうちの上の段です。





右の白テスターは高圧B1です。338.5Vで良い値です。右のテスターはヒーター電圧です。DC10.13Vで良い値です。

こちらも出力波形はフォノ、AUX入力とも普通に出ます。

出力波形です。フォノもCD入力も普通に出ます。

左の白テスターは高圧B1です。342.6Vで良い値です。右テスターはヒーター電圧です。AC4.6Vで少し低い値です。

McIntosh C-8 修理依頼機 概要

★ついでにDC点火機もチェックします。