交換部品です。
★試聴エージング風景です。
力強いマッキンサウンドです。
いつものMC240の音が蘇りました。
ALEX RIEL QUARTET (JAZZ) の力強いドラムスが響きます。
高圧倍電圧のブロックコンデンサーです。修理後の試聴で、音的にいまいちだったので2本とも新品交換しています。
かなりの数のバンブルビーを代品の新品に交換しました。初段管のカソードバイパスコンもSPRAGUEの新品に交換しました。
左右共奇麗な波形が出ています。ミリバルの数値で左右共0.003V以下で良好です。
左のアナログテスターはバイアスC電圧です。-150Vを示し良好です。右の白いデジタルテスターは高圧B電圧です。433Vを示し良好です。
こちらは出力の残留ノイズです。相変らず片方にノイズが検出されます。
★このノイズの出る原因を再検査し、抵抗を3本交換してノイズは無くなりました。
以下は交換後の出力波形です。
入力側のカップリングコンデンサーも音の良いUSA製に交換しました。
高圧整流ダイオードとバイアスセレンを交換しました。バイアス用電解コンデンサーも新品交換しています。
★各電圧チェックです。
電源トランスを交換した後の電源廻りです。最終的には高圧倍電圧のもう片方のブロックコンデンサーも交換しました。
★漸く修理完了です。 2022. 2. 16
電源トランスの巻き替えに時間が掛かりました。
筐体-コンセントN極間の漏れ電圧です。AC42.5Vで漏電があります。
カップリングコンデンサーのチェックです。このバンブルビーは17.39Vと高い漏れ電圧が検出できます。
★以上の結果、電源電圧が100V以上も低下しています。その原因は電源トランス2次側高圧巻線でショートしています。
電源トランスの巻き替えが必要です。
左右の出力に残留ノイズが乗り、特に左チャンネルから大きく出ています。これは内部のカップリングコンデンサー等の不良が原因です。この為、殆どのバンブルビーは交換になります。
バイアスセレンもそろそろ限界です。
本機はこれまで一度もメンテを行わずに聴かれていたようです。恐らく上の画像の掲載の通り高圧倍電圧の片側の電解コンデンサーが抜けた状態で聴かれていたため回路にリプルが乗っていたのでしょう。恐らくかなり前からノイズが出ていたと推測します。
このままの状態で何十年も聴かれ最悪の状態として電源トランスの異常発熱から2次側巻線の焼損が起こりました。
こちらの中央のテスターは高圧B3です。何と 74.4Vで100Vを切っています。
もう片方の初段管のカソードバイパスコンです。まあまあです。
バイアスC電源の電解コンデンサーです。容量が膨らみESRも高い値です。
高圧B電圧2段目の2ブロック目です。良好です。
高圧B電圧の2ブロック目です。良好です。
高圧B電圧の2段目です。こちらも良好です。
こちらも高圧倍電圧のもう片方の電解コンデンサーです。容量が抜け切って不良です。
高圧B電圧の先頭です。良好です。
こちらのバンブルビーも16.49Vの漏れ電圧があります。
高圧B電圧が異常に低いので整流ダイオードを調べます。ダイオード直後で353.1Vで既に100V以上下がっています。
整流ダイオード前の電源トランス直後です。AC157.1Vです。この段階で本来はAC200V以上ある筈なのでこの電源トランス2次側の高圧側がショートしています。
中央のテスターは左出力の残留ノイズです。0.07Vで結構ノイズが出ています。右テスターは右出力の残留ノイズです。こちらも0.022Vでノイズが出ています。正常値は0.005V以下です。
左のアナログテスターはバイアス電圧です。-150Vを示し良好です。デジタルテスターは高圧B1です。347.0Vを示し、これは既定の電圧から100V以上下がっています。異常電圧です。
こちらの中央のテスターは高圧B2です。242.4Vでこちらも100V近く下がっています。
バイアスセレン逆方向です。導通があり不良です。
バイアスセレン順方向です普通に導通があります。
電源サーミスタです。良好です。
★電源を入れて各部の電圧を測ります。
初段管のカソードバイパスコンです。容量が抜けて不良です。
高圧倍電圧の電解コンデンサーです。良好です。
暫く使っていなかったのでどういう状態か検査を依頼されました。大変綺麗な状態です。
★それでは各部の検査を行います。
電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
2021. 12. 27,28 検査
2022. 2. 16 修理完了
内部も大変綺麗で、完全なオリジナル状態です。
McIntosh MC240 検査レストア依頼機 概要
レストア後の内部です。かなりの部品を交換しています。