McIntosh MC240 修理レストア依頼機 概要

音に重要な入り口側カップリングコンデンサーです。左下の画像も含めて左右ともバンブルビーは不良です。

2024. 1. 25 検査
2024. 3. 9 修理完了

★電源を入れて各電圧を計ります。

★試聴エージング風景です。


綺麗な音が出ています。











交換部品です。

★電源を入れて各電圧を計ります。

左端の白テスターは高圧B1です。433Vを示し良好です。中央はバイアスC電圧です。 -154.0Vを示し良好です。右端のテスターは高圧B3です。120.8Vを示し良好です。

こちらの右端のテスターは高圧B2です。301.5Vを示し良好です。

ブロックコンデンサーは4本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。

バイアスセレンも交換しました。

劣化していたカップリングコンデンサーを交換しました。残っているバンブルビーは良品です。

音に重要な入力側カップリングコンデンサーをバンブルビーに近い音のUSA仕様に交換しました。

内部です。


★レストア完了です。                                                      2024. 3. 9

左の白いテスターは高圧B1です。何と、207.2Vで100V以上も低い値です。よく動いていたものです。ここまで低い状態で聴いていると球の寿命に影響が出ます。
右テスターはバイアス電圧です。-145.3Vで何とか維持しています。





バイアスセレンのチェックです。こちらは逆方向ですが導通があります。

こちらは順方向です。普通に低い抵抗値です。

高圧側のもう一本の電解ブロックコンです。こちらは1ブロックだけ何とか持っていますがもう1ブロックは抜けています。

高圧倍電圧Hi側の電解コンデンサーです。完全に抜けて機能していません。

高圧チョークコイル直後の電解ブロックコンデンサーです。こちらも抜けています。

綺麗なMcIntosh MC240です。最近右チャンネルから電源を入れるとブーンというノイズが出るようになったので修理レストアを依頼されました。

出力波形と周波数特性の検査です。綺麗な波形が出ています。







残留ノイズの測定です。ミリバルのメーター読みで左右とも0.002V以下を示し良好です。

電源を入れて数分経っても左右とも少し電圧が出ています。これもノイズです。

こちらは電源投入時の出力の値です。左右ともかなりの電圧が出ています。特に右は0.5V近く上がります。ブーンのノイズです。これには直流も出ているのでスピーカーには余り良くない状態です。

★以上の様に電源回路を含め全体的にかなり悪い状態です。

高圧ノイズキャンセルのコンデンサーです。良い状態です。

電源サーミスタです。良い状態です。

バイアス回路の電解コンデンサーのチェックです。こちらはまだ大丈夫です。

初段のカソードバイパスコンです。左右とも良好です。

高圧倍電圧Lo側の電解コンデンサーです。何とかまだ状態を保っています。

各回路のコンデンサーもオリジナルのままです。右チャンネルからノイズが出るのでこの中のどれかのバンブルビーがパンクしています。

★始めに消耗品である電解ブロックコンデンサーのチェックです。

高圧整流回路とバイアス回路です。完全なオリジナルのままです。

恐らくノイズが目立つようになったので電解コンデンサーを追加されたのでしょう。いよいよこれでも持たなくなったようです。

内部です。電源回路に青い電解コンデンサーを追加されている以外は特に部品交換は無いようです。