2020. 9. 26 検査
2020. 11. 5 レストア途中
2020. 11. 9 レストア完了

内部です。所々に黒く焦げた跡があります。ショートで電源サーミスタが焼け焦げています。

★修理後の試聴エージング風景です。


マッキンらしい力強い音が出ています。











★修理レストア完了                                                     2020. 11. 9

カップリングコンデンサーをチェックしましたが特に問題は無く、出力管が入って来たので交換しました。





出力管を新しいTUNG-SOLの4本マッチドに交換しました。

音は低音がしっかり出てきれいな音です。


電解ブロックコンデンサーは4本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。

V5aです。-51.1Vを示し良好です。

V5bです。-51.1Vを示し良好です。

V7aです。-51.1Vを示し良好です。

V7bです。-51.1Vを示し良好です。

★こちらはプッシュプル電圧増幅管手前のカップリングコンデンサーの電圧です。

各出力管のプレート電圧は4本とも同じ437Vを示しバランスよく安定しています。

V11です。こちらも437Vを示し良い値です。

V10です。こちらも437Vを示し良い値です。

V9です。こちらも437Vを示し良い値です。

本体の筐体と電源コンセントN極の漏れ電圧です。

AC56.7Vを示し、電源トランスから少し漏電があります。

暫く使って様子を見ることになります。

プッシュプル電圧増幅管12AX7のグリッド電圧です。

4本とも同じ値で安定しています。

V8です。437Vを示し良い値です。

今度の左テスターは高圧B3です。109.7Vを示し、まだ完全に高く無い状態です。まだ徐々に上がっています。

左のテスターは高圧B電圧で右のテスターはバイアス電圧です。
左の高圧B1は440Vを示し良い値です。右は158.4Vを示し少し高いですが良い値です。

★各出力管のプレート電圧です。

高圧ダイオードと低圧バイアスセレンを交換しました。低圧C電源用電解コンデンサーもSPRAGUEの新品に交換しました。

★電源を入れてみます。

電源投入後15分経過の各電圧です。

★修理途中経過                                                     2020. 11. 5

電源回路の部品を全て交換し、出力管も4本とも他の球を使って取り敢えず電源を入れてみました。





水を被って火花が出てショートしたそうです。

★漸く最初の音出しができます。

最初の電源投入から各真空管が上がって来ても全く異音は出ません。
電源回路が良好です。

最初の10分間くらいは全体に丸い音で低音だけが強調されています。
その後次第に普通の音になります。恐らくどれかのカップリングコンデンサーが不良かも知れません。

こちらのブロックも90.3kΩとショート状態です。

電解ブロックコンデンサーの絶縁抵抗値です。91.6kΩと異常に小さく、ほぼショートしている状態です。

こちらも容量が抜けています。

容量が抜けてESRが高くなっています。

低圧セレンとダイオードは交換になります。

整流ダイオードのリード線が黒くなっています。

★プッシュプル電圧増幅管のカソードバイパスコンのチェックです。

こちらも基板の一部が黒くなっているので抵抗から煙が上がったようです。

基板の一部で黒くなっているところがあります。

ショートで電解グロックコンデンサーの電解液がはみ出ています。

McIntosh MC240 検査レストア依頼機 Y. T様 概要

電源を入れると数秒後にヒューズが飛びます。

完全なショートなら瞬時でヒューズが飛ぶのでやはり電解ブロックコンデンサー全体で電圧が漏れているようです、

各部の破損部分を順番に交換して、まずは電源が入る状態にします。

この後、音質に係る個所を順次検査して不良であれば交換します。

電源を入れた時に瞬時にヒューズが飛びますが、2次側高圧回路に少し電圧が掛かるので電源トランスは大丈夫のようです。

しかし、音質に係る左右の出力トランスは電源を入れて音出しをしないと音質までは判別できません。