McIntosh MC275R 修理依頼機 M.R 様 概要

2020. 10. 9 修理完了

★いろいろチェックしましたが特に過電流が流れる個所は見当たりません。
こちらで最初に電源を投入した時に、出力管の先頭が光ったような気がしてそれからヒューズが飛びました。
この為、出力管を1本交換してみました。これで普通に電源が入りヒューズも飛びません。やはり出力管の1本が不良になり高圧に過電流が流れたようです。よくある事です。

★修理後の試聴エージング風景です。

時間が経つと右からガサゴソとノイズが出ます。恐らく真空管だと予想して今回交換した出力管を反対側の1本と交換してみましたが変わりません。
次にTelefunken 12AX7を3本ともこちらの新品のMullard ECC83と交換しましたがこれも変わりません。
最後に右側のpp電圧増幅管12AZ7を2本ともピンの曲がりを矯正して磨きました。
これでガサゴソ音は完全に消えました。

エージング中、時間の経過と共に良い音になって行きます。

出力管の1本が違う状態ですが特に音に違和感はありません。

今回ノイズを探るためにTelefunken 12AX7から新品のMullard ECC83に換えた時少し明るく透明さが増した音になりました。

かなり使い込まれたTelefunkenより新しいMullardの方が良い音のようです。

やはりマッキンMC275の音です。オリジナルと同じ様にかなり元気な音が出ています。







ヒューズが切れるようになったので修理を依頼されました。

今回の交換部品は出力管1本と5Aヒューズのみです。

出力管を1本交換した後の高圧電圧です。440Vを示し良好です。各プレート電圧やスクリーングリッド電圧、バイアス電圧もそれぞれ良好です。

この先頭が交換した出力管です。

★全体に年数が経っている感じです。

先頭のカップリングです。被膜が剥がれています。音的には問題無さそうです。

こちらはまだ何とか使えるようです。

少し値が低いようです。

★特に問題はありません。どれもまだ良品です。

★電源サーミスタのチェックです。

★まずは各電源回路の電解ブロックコンデンサーのチェックです。

内部です。特に目立った損傷はありません。MC275のレプリカは珍しいのでたくさん画像を撮りました。