McIntosh MC275R 修理依頼 概要
2021. 12. 6 検査
2021. 12. 17 修理完了
(2021. 12. 7)
電源回路は以前レストアしてあるので滅多なことは無いと願って、取り敢えず最初の音出しをしてみました。
真空管が上がって来ると同時に右チャンネルからザーとノイズが出ます。暫く経っても消えません。これは電源では無く回路その他の異常です。
少し経ってから音を出します。普通に出るのですがこもった音でマッキンMC275の音ではありません。
その内やはり右からパチッ、パチッと次第に大きなノイズが出始めます。これなら怖くなるのも当然で、さすがの私も慌てて電源を切りました。
交換部品です。ドライブ管の一部に中国製が使われていました。しかもその中に真空管試験機で測定すると既に限界値を下回る物もあったので怪しいものは良品と交換しました。
最初の音出しでこもった音に感じたのはやはり中国製の真空管です。いつものことです。
★修理後の試聴エージング風景です。
なかなか良い音で鳴っています。本機はレプリカの初期型ですが私はMC275はレプリカもとても良い音だと思っています。決してオリジナルに劣りません。
弾むような低音。ときめくような中高音。やはり名器と言われる音です。
抵抗の交換後、左右とも奇麗な出力波形が出ています。
一部の抵抗が不良でプッシュプルの片側が動作していませんでした。
不良の抵抗を交換するとともに左右の当該抵抗を3本交換しました。焼け焦げていた抵抗も交換しました。
★修理完了です。 2021. 12. 17
★修理調整風景です。
交換されたニチコンとJJのブロックコンデンサーです。
高圧初段です。良い値です。
高圧3段目です。良い値です。
基板上を眺めると、、抵抗が焼け焦げています。
何かあります。。。
この後基板を中心に細かくチェックして行きます。
基板上の高圧B2です。良い値です。
こちらは基板上の高圧B3です。良い値です。
高圧2段目です。良い値です。
こちらも復刻のオリジナル状態です。
★取り敢えず各ブロックコンデンサーのチェックです。
基板の中は手を加えてありません。
同じ仕様の物が無かったのか外にコンデンサー(水色)が追加されています。
内部です。電源廻りのブロックコンデンサーが交換されています。