こちらはバイアスセレン直後の電圧です。-130.0Vです。

2019. 1. 5 初掲載
2019. 2. 13 レストア完了

高圧B2です。284.5Vを示し良好です。

★各部の電圧です。

★各部の電圧です。

★レストア完了です。                                                           2019. 2. 13

McIntosh MC30 モノーラルパワーアンプです。
マッキンの初期の頃のパワーアンプです。年代の割には非常にきれいで良い状態を保っています。

最初の音出しでもなかなかきれいな音を出しています。ただ、ノイズが耳に付きます。ハムの音ではなくジーという音なので電源のリプルです。ブロックコンデンサーが代品に交換されています。この代品は余り寿命が長くなさそうでMarantz7や8などでも結構不良がありました。

★レストア後はノイズも少なくなり、音は極めてクリヤーでダイナミックなマッキンサウンドを聴かせてくれます。

以前はダイナミックの中に少しとげとげしい中高音が感じられたのですが、レストア後は柔らかく且つ繊細な響きが感じられます。

いいアンプです。






高圧B1です。343.0Vを示しています。良好です。

整流管直後の電圧です。348.3Vを示し良好です。

2台目の内部です。こちらも1台目と同じく不良のコンデンサー類を交換しました。
配線の処理も行っています。

こちらはバイアスセレン直後の電圧です。-129.8Vです。

高圧B2です。278.8Vを示し良好です。

高圧B1です。330.9Vを示しています。良好です。

整流管直後の電圧です。337.2Vを示し良好です。

1台目の内部です。以前、他でレストアされた時の部品の交換時、リード線を途中で切って繋がれていたところは全て外して基板に直接ハンダ付けしました。
検査の結果不良のコンデンサーも全て良品に交換しています。
バイアス用にセレンからダイオードに換えられていたものは正規仕様のセレンに交換しました。
電解ブロックコンデンサーも正規仕様の新品に交換しました。

レストア完了後のエージング風景です。

交換した正規仕様の電解ブロックコンデンサーです。

← 正規仕様のバイアスセレンです。
  赤いコンデンサー2個に挟まれた灰色のものです。

2本のバンブルビーの間にマッキン特有の特殊な形状のセレンがあります。ダイオードが取り付けられこれに配線されています。
このバンブルビーは検査の結果不良でした。バイアス系のコンデンサーなのでこのままでは危険です。


もう一台の内部です。やはり太目のバンブルビーの間にバイアスセレンが見えます。ダイオードが取り付けられています。
こちらの電解ブロックコンデンサーもかなり劣化しています。1台目と同じです。

内部です。太いシルバーのコンデンサーの上にテープで覆っていますが、この下にはバイアスセレンがあります。
恐らくダイオードに換えられているのかも知れません。
最初の音出しでのノイズは、予想通り電解ブロックコンデンサーが不良でした。全てのブロックでESR値が高く2ブロックでリークしています。このため整流できずリプルが高圧電源に乗っていました。

全体に殆ど錆はありません。これよりもっと年代が後のMC275は一般的にかなりひどいものが多いので本機のきれいさは驚きです。

パネル面も完全オリジナルで良い状態です。

レストア依頼機 McIntosh MC30  T.H 様 概要