
こちらは今回出力管が赤くなった方の電源トランス1次側です。インダクタンスが1割りほど下がり巻き線抵抗は逆に少し上がっています。個体差のレベルのようでもあります。
★こちらは今回異常のあった方の出力トランストランス1次側です。

こちらは前回の修理で巻き換えした方の電源トランス1次側です。

★再修理です。 2025. 1. 9
各電圧は良好です。




燃えた抵抗類は純正品と交換しました。

★ 漸く修理完了です。 2024. 12. 11
★今度は出力トランスの1次側インダクタンスと交流抵抗を測ります。
★こちらも電源を入れて各電圧をチェックします。

★こちらのアンプはまずは消耗品の電解ブロックコンデンサーのチェックからです。
★電源回路の各ブロックコンデンサーのチェックです。
★まずは異常が発生した方のアンプです。




こちらの内部は全くメンテされていないようです。

前回巻き替えを行った出力トランスの2次側NFB巻きのインダクタンスに合わせてNFB量を調整し、左右の出力バランスを整えました。
巻き換えた電源トランスを組み付け、各電圧のチェックです。
★再修理完了です。 2025. 3. 10
ドライブ管のバイアス調整です。
電源トランス2次側の電圧調整です。
出力管の燃えたスクリーングリッド抵抗を交換しました。






それぞれまあまあの値です。
各特性は良好です。



電源トランスを外しました。これから巻き替えです。
★以上の検査結果、こちらも電源トランスの巻き替えが必要です。
原因は前回のもう一台と同じように落雷の影響かもしれません。或いは使用真空管の間違いから出力管に異常電流が流れ、長時間の使用でついに電源トランスのショートを招いたのかも知れません。
★いろいろ原因を考えてみたのですが、やはり真空管はそれほど「ヤワ」ではないので多少球の種類が違っても動作します。やはり前回の落雷でこちらも電源トランスに影響があり、長時間の使用でトランス内部の温度が上がりショートしたと考えます。この影響で2次側の電圧の異常上昇により出力管の赤焼、スクリーングリッドが焼け焦げたと考えるのが自然です。
改めて電源トランスの1次側インダクタンスと1kHz交流抵抗を測ってみます。
やはり2次側の異常電圧上昇と同じ比率でインダクタンスが下がっています。個体差ではなく異常です。
本機の真空管のV2が12AU7が指定のところ、JAN5751が付いています。(並べた緑の印字) これは12AX7と互換の球なので使われている真空管が違います。いま漸く気が付きました。今回当工房ストックの12AU7(黄色印字)を挿して検査を行っています。
こちらは右チャンネルのMC60ですが、前回修理した左チャンネルのMC60のV2は指定通り12AX7が付いています。
当然12AX7と12AU7は特性が違うので出力管に影響します。
しかし最初の修理完了の時、同時に検査を行いエージングも行って問題は無かったので気が付きませんでした。


こちらの右テスターはヒーター電圧です。 AC6.73Vを示しこちらも高い値です。このことから電源トランスの2次側が高圧低圧とも高く出ているので電源トランス1次側がショートしています。
左端の白いテスターは高圧B1です。500Vを示し異常に高い値です。その右となりの2台のテスターはバイアス電圧です。こちらも非常に低い値です。右端は電源トランスの高圧電圧です。AC368.7Vを示し異常に高い値です。



煙が上がって焼けたスクリーングリッド抵抗を交換し、バイアスダイオードや抵抗も交換した後電源を入れてみました。
使用出力管は安全を見て当工房ストックの比較的新しい JJ 6550 を使用して検査しています。
電流がかなり多く流れたのかチョークトランス表面のエラックニスが剥がれてケース内に散乱しています。
出力管のカソード抵抗が焼き切れています。



こちらはホット、コールドともインダクタンスと巻き線抵抗値が2割ほど下がっています。


修理完了後オーナー様のところで2週間ほど鳴らされた後、この画像の様に出力管が赤くなり煙が上がったそうです。こちらは前回落雷で修理した方ではなく、もう一台の方になります。
やはり2台とも落雷の影響があったようです。
★まずは電源トランス1次側のインダクタンスと巻き線抵抗を測ります。
★修理後の音出しエージング風景です。
とても良い音で鳴っています。恐らく完全オリジナルより澄み切った良い音です。
煙の上がった方のアンプです。こちらは出力管1本と整流管1音を交換しました。
電源トランスと出力トランスを巻き換えた方の内部です。各トランスから出ている線は短くなったので新しい線を追加しています。



交換部品です。

高調波歪み等のチェックです。
残留ノイズです。こちらも0.12Vと良い値です。



入力と出力波形のチェックです。きれいな波形が出ています。

各電圧世特性の計測です。


各カップリングコンデンサー等を良品と交換しました。
こちらも入り口側コンデンサーを音の良いもに交換しました。


高調波ひずみ率等のコンピューター解析です。
残留ノイズの測定です。0.1mVを示し良好です。
★もう一台の方です。


入力と出力の波形です。嫌いな出力が出ています。周波数特性も良好です。
各電圧は良い値を示しています。

各電圧や特性のチェックです。
各カップリングコンデンサーや電解コンデンサーは良品と交換しています。

入力側のカップリングは音の良いものに交換しました。
★まずは煙の上がった方からです。

巻き換えた電源トランス、出力トランスを組み付けし、出力管は2本ともダメだったので当工房ストックのGEC KT88を装着して電源を入れてみました。
各電圧は正常ですが、無信号時で出力波形がぐちゃぐちゃです。
いろいろ探ると位相反転管あたりから既にぐちゃぐちゃなので回路全体が雷の衝撃のダメージを受けているようです。
なかなか厄介です。
★ 進捗2回目です。 2024. 12. 5

★以上の検査の結果、落雷により出力管の片側のプレート抵抗が焼けて煙が上がり、この出力管のヒーターが焼ききれたようです。また、この出力管の繋がっている出力トランスも焼けて断線しています。
電源トランスもかなり過熱したようで、2次側の特にバイアス電圧がかなり低くなっています。
この為、出力回路の修理と出力管の交換、出力トランスと電源トランスの巻き替えが必要です。
また、正常な方のアンプも全くメンテされていないので、今回の事故が無ければ寧ろこちらの方がかなり悪い状態です。このまま聴き続けていると不良のバンブルビーが突然ショートし、出力管が真っ赤になって電源トランスや出力トランスの焼損に繋がります。不良のコンデンサー類は全て交換された方が良と思います。
★どのパワーアンプでも同じですが、まだバンブルビーが残っている状態は大変危険です。
残っているバンブルビーを片足の外して単体検査を行いました。
やはり全部ダメです。このままの使用は危ないので全て代品交換です。
検査しているバンブルビーの表示の絶縁抵抗値は5.57MΩを示しています。良品は4150MΩ〜無限大です。程遠い数値です。
★ 進捗です。 2024. 10. 3


電源トランスと出力トランスを外しました。これから巻き替えです。
こちらは煙が出たアンプです。
こちらは極めて大きなインダクタンスと抵抗値が表示されています。出力トランス1次側が焼き切れています。
左白テスターは高圧B1です。427Vで良好です。その右となりはバイアスc電圧です。 -294.7Vで少し深いようです。右から2番目はヒーター電圧です。AC6.54Vで良好です。右端は出力の残留ノイズです。かなり盛大にノイズが出ています。
こちらはバイアス整流用コンデンサーです。こちらも完全に抜けて不良です。
まだオリジナルのバンブルビーが付いているので絶縁検査です。画像の様に完全に絶縁不良です。他のバンブルビーも後の単体検査では全て絶縁不良です。
(表示は 1.601M(メガ)Ωですが、良品は 4150MΩ〜無限大です。)
コンデンサー類は全てオリジナルです。
★今度は正常な方のアンプです。
左の白テスターは高圧B1です。401Vで少し低い値です。その右隣はバイアスC電圧です。-308.4Vでこちらは逆に高く出ています。右から2番目はヒーター電圧です。AC6.11Vで良好です。
右端は出力の残留ノイズです。どうしたのか全く反応しません。
片方の出力管のヒーターが点灯しません。
こちらはバイアスC電源のバイアスコンデンサーです。完全に抜けています。
★それでは電源を入れてみます。
基板上の白いコンデンサーは以前交換されているので問題ありません。
こちらのブロックは容量が半分以下に落ちています。2本足してこれだけなので2本とも抜けています。
こちらのブロックは良好です。
こちらのブロックも良好です。
高圧両波整流のもう片側です。大丈夫のようです。
まずは5Vヒーター巻き線です。良好です。
こちらは6.3vヒーター巻き線です。大丈夫のようです。
電源トランスの配線取り出し口からピッチが流れています。かなり高温になったようです。

★修理後の試聴エージング風景です。
特に問題なく良い音で鳴っています。
丸2日間のエージングで発熱量等をチェックし、問題の無いことを確認しています。
内部です。メンテされているようでいろいろ交換されています。
落雷により煙が上がりヒーターが点灯しなくなったので修理を依頼されました。煙が上がったのは右側のアンプです。





カソードバイパスコンは2個とも完全に抜けて不良です。


全てのブロックで良好なようです。











高圧両波整流の片側です。少しインダクタンスが低いようです。



出力管のプレート抵抗が焼けています。煙はここから上がったようです。
まずは電源トランス1次側のインダクタンスと交流抵抗を測ります。良好です。
McIntosh MC60 修理依頼機 概要
★こちらは前回修理した方のアンプです。
2024. 9. 25 検査
2024. 10. 3 進捗
2024. 12. 5 進捗2
2024. 12. 11 修理完了
2025. 1. 9 再修理
2025. 2. 20 再修理後検査
2025. 3. 10 再修理完了

修理後の内部です。
★原因は恐らく出力管の前のプッシュプル電圧増幅管のバイアスの抵抗が前回の落雷で損傷し、今回漸くこの影響で出力管のプレート電圧が異常に上がり出力管が赤くなると共にカソード抵抗が焼ききれたと考えます。
これは前回の異常の状態と同じです。
まずは各真空管のバイアス抵抗値を確かめ、電源入れてみてから各トランスを状態をチェックします。
★再修理後の検査です。 2025. 2. 20
★左右のアンプの表面です。左右とも電解ブロックコンデンサーをオリジナル仕様の新品に交換しています。


こちらは正常なアンプの方です。各値も正常です。


★これより電源トランスの各巻き線のインダクタンスと交流抵抗値を測ります。