McIntosh MI 75 修理レストア依頼機 概要
★試聴エージング風景です。
音は当工房所有機 MC60とよく似たマッキン独特の重量感と輝きを感じます。
やはりJAZZにはとても合いますね。J.コルトレーンを乗り乗りで鳴らしています♪
★画像には見えていませんが、フロントパネルの湾曲と角打ちは矯正して元通り綺麗になりました。
こちらの白いテスターは高圧B3です。156.9Vを示し良好です。
無心号時の残留ノイズです。0.003Vを示しノイズは全く出ていません。
こちらの白いテスターは高圧B2です。342.9Vを示し良好です。
左の黒いテスターはバイアスC電圧です。-162.5Vを示し良好です。右の白いテスターは高圧B1です。451Vを示し良好です。
★修理完了です。 2021. 4. 16
電源トランスの巻き替えを行いました。巻き替え後の電源トランスを装着して電源を入れたところです。
各部の電圧を計測しています。
★上の様に高圧のダイオードが短絡状態になり電源トランスがショートしたようです。
電源トランスの巻き替えが必要です。
電源サーミスタの抵抗値です。13.9Ωを示し良好です。
電源トランスの抵抗値です。16.3Ωを示しています。
しかし、これは右の電源サーミスタの抵抗値を含むのでサーミスタの抵抗値を引くと2.4Ωとなり、恐らく電源トランスがショートしています。
初段管カソードバイパスコンは前後ともESRは少し高い状態ですがまだ大丈夫です。
★各電解コンデンサーのチェックです。
ヒューズは大丈夫のようです。
整流回路の蓋を開けたところです。
取りあえずピンを矯正して元通りになりました。
ただ、フロントパネルの板が角打ちして湾曲しています。
レストアの最後に矯正してみます。
★内部です。
飛び出した真空管の足が曲がっています。
2021. 1. 25 検査
2021. 4. 16 修理完了
高圧整流ダイオードの順方向の抵抗値です。39.88kΩと異常に少ない値です。普通は数MΩあります。
同じダイオードの逆方向です。こちらも388.8kΩです。通常は無限大です。
依ってこのダイオードはどちらの方向も短絡状態です。
内部は振動による特別な影響は無さそうです。
こちらに届いて梱包を開けた状態です。アンプがひっくり返っていて真空管が飛び出しています。
この箱はヤマト運輸のパソコン宅急便の箱で上下にフィルムで挟んで緩衝材の役目を果たすパソコン専用箱です。
恐らくアンプの重量で運送中に箱の内部ではトランポリン状態でアンプが床に叩き付けられていたと思います。その衝撃で真空管が飛び出していました。