2023. 9. 1 検査
2023.10.16 レストア完了
2023.10.17 調整完了
こちらの右テスターは高圧B3です。179.0Vで少し低い値です。
高圧初段です。交換されているので3ブロックとも良好です。
★電源を入れて各電圧を測ります。
低圧です。こちらはOL表示で計測できません。完全に不良です。
★結構時間が掛かりましたが、漸くレストア完了です。 2023. 10.
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とにかくC20は大変です。
こちらの左テスターは高圧B4です。173.8Vで良い値です。
今回の交換部品です。不良のバンブルビーが多数転がっています。右下の4個は以前交換されたブラックビューティーです。こちらは全て良品ですが、本来の音が悪いので全て交換しました。
取り外したバンブルビーの単体チェックです。どれも全く使い物になりません。因みにただ今検査しているコンデンサーの絶縁抵抗の表示は388.0kΩです。これは表示単位から値が全く違います。良品は4,150MΩ以上無限大です。全てこのような単位の違う位劣化が進んだものばかりです。
出力波形のチェックです。良い波形ですが下段の右チャンネルに少しノイズが乗っています。後の検査では真空管からでした。
こちらの左テスターは高圧B3です。189.5Vで良い値です。
こちらの左テスターは高圧B2です。219.8Vで良い値です。
右テスターはヒーター電圧です。10.21Vで良好です。左の白いテスターは高圧B1です。242.3Vで良い値です。
こちらは上から見えるところのカソードバイパスコンです。Marantz純正SPRAGUE(青)の新品です。
★レストア後の各電圧チェックです。
交換したカップリングコンデンサーは黒のUSA仕様の他に以前交換されたブラックキャットを残し、GoodAll-TRWも使っています。
★音出し確認の前に真空管を、付いていたJAN軍用管から当工房でストックのTelefunken ECC82, ECC83の全て<>有に交換します。
電源回路は低圧の電解ブロックコンデンサーが完全に抜けていたので新品に交換しました。
各カップリングコンデンサーを音の良いUSA仕様とブラックキャットに交換しました。右端のロータリースイッチの影のカソードバイパスコンも頑張って全て新品交換しています。
裏面です。がらりと様子が変わりました。全てのバンブルビーとカソードバイパスコンを良品の音の良いものに交換しました。
上面です。一見では特に何も変わっていません。
こちらの右テスターは高圧B4です。158.10Vで少し低い値です。
両側面も錆びて茶色です。
それ程前では無さそうな頃にどこかでレストアされています。ボリューム交換と電解ブロックコンデンサーが交換されています。
何だか表情が違うMcIntosh C20です。 良い音になるようにレストアを依頼されました。
★漸くレストア後の試聴エージングです。
しっとり爽やかなC20本来の音が蘇りました。
2023. 10. 17
時折ガサゴソとノイズが出るので真空管ソケットを洗浄液で1本1本磨き、背面のRCAジャックの内部も磨きました。
この後、元の付いていたJAN軍用管のピンも磨いて元の通り取り付けて再試聴です。
少し球の癖はありますが違和感も無く良い音になったと思います。
★最初の音出しです。
いやー、これも酷い音です。CDでも高域がキンキン歪もかなり乗っています。
大方のC20はこんな状態で聴かれているのでしょう。本機はボリュームの交換やブロックコンデンサーの交換された銘柄から、以前レストアされたところは推測できます。もう少し熱心に手を加えておけば長く良い音が維持できたと思います。
数日前までこちらでレストアしていたC20の様に、C20についているバンブルビーは大変ですがほぼ全て交換するべきです。
何回も言っているように、レストアとは残っているバンブルビーを代品でも良いので良品部品に交換することなのです。
左テスターはヒーター電圧です。10.34Vで良好です。右の白いテスターは高圧B1です。235.2Vで少し低い値です。
こちらの右テスターは高圧B2です。210.0Vで少し低い値です。
高圧2段目です。こちらも交換されているので4ブロックとも良好です。
電源回路の低圧のダイオードが交換されているようです。
★取り合えず電解ブロックコンデンサーをチェックします。
内部裏面です。所々にカップリングコンデンサーをブラックキャットとブラックビューティー(160P)に交換されていますが、殆どオリジナル状態です。
McIntosh C20 レストア依頼機 概要