内部上面です。

2019. 4. 9 初掲載
2019. 4. 30 レストア完了

★レストア後の試聴です。

とても煌びやかで美しい音になりました。
以前はやはり電源が悪いので雑で荒い音でしたが、レストア後は落ち着いて良い音になっています。
どちらかと言うとマッキンの音と言うよりはマランツの音に感じが似ています。

これならクラシックもきれいな音で聴けます。

やはりC20ですね。良いアンプです。








交換部品です。
電源の電解ブロックコンデンサーを3本とダイオードも交換しました。
特性調整のため抵抗も交換しています。

低圧のダイオード直後の電圧です。12.91Vで良い値です。

ヒーター電圧です。10.9Vでまだ少し低い値ですがブロックコンデンサーが新しいので問題は無いと思います。

内部裏面です。これだけの量をバンブルビーに換えるのは大変です。
一部不良のコンデンサーを交換しました。
残っているバンブルビーは今日では不要なフィルター回路で使用しないのでそのままです。
電源も黒い大きなブロックコンデンサーを交換し、低圧のダイオードも交換しました。
最終出力のコンデンサーは以前のレストアでセラミックに交換されていましたが、音が変るのでフィルムコンデンサーに戻しています。

交換した新品のブロックコンデンサーです。→

内部上面です。殆ど変わっていませんが電源のブロックコンデンサーを2本とも正規仕様品に交換しました。

高圧B3です。こちらも200.4Vで良い値です。

高圧B2です。239.5Vで良い値です。

高圧B1です。251.1Vとレストア前と同じ様に良い値です。

電源回路です。殆どの部品を正規仕様の良品に交換しています。

★レストア後の各部の電圧です。

★電源投入して各部の電圧を計ります。

McIntosh C20初期型です。
音は悪くないが、チェックして悪いところがあれば修理しバンブルビーでレストアしたいとのご要望です。

最初の音出しではやはり歪も無く普通に聴ける音でした。


★ようやくレストア完了です。                                                                          2019.4.30

本機は同時にレストアに出された他のC20後期型と聴き比べるためにオールバンブルビー化をご希望されました。
しかし、このC20は余りにもたくさんのバンブルビーを使うため金額が跳ね上がり、他にC22も一緒にレストアに出されているためそちらに注力された方が良いのではと提案しました。

この為、今回は同時に出されているC20後期型同様に悪い所を直し代品コンデンサーでレストアしました。

★検査です。まずは電源投入前の電解ブロックコンデンサーからチェックします。

★検査では電源回路は全く手を加えられていなく、電解ブロックコンデンサーは2本とも不良です。

このため高圧電圧は全体的にまずまずの値ですが、電解ブロックコンデンサーが全て不良個所があるので今は何とか聴けますが使いうちに突然異常が発生する可能性があります。

また低圧の電解コンデンサーも不良です。
この為、このままでは真空管は近いうちに全滅及び電源トランスが焼損します。

各カップリングコンデンサーは前回のレストアで160PとBlack-CATに交換されて、殆ど良品です。

低圧の整流ダイオード直後の電圧です。12.57Vを示しています。
少し低いようです

こちらは低圧の特殊な電解コンデンサーです。
表示の通りリークしています。

こちらはヒーター電圧です。10.66Vと少し低めです。

高圧B3です。187.8Vとこちらはかなり下がっています。

高圧B1です。251.9Vを示しています。まずまずの値です。

高圧B2です。こちらは少し低い状態です。

高圧の整流管直後の電圧です。331.9Vを示し正常値です。

こちらは高圧2段目2ブロックです。Leaky表示でリークしています。

高圧初段です。ご覧のようにLeaky表示でリークしています。

こちらは初段2ブロック目です。静電容量はあるのですがESR値が異常に高く不良です。

こちらも高圧2段目です。静電容量はありますがESR値が異常に高く不良です。

こちらは最終段のカップリングです。セラミックが使われています。

電源回路はオリジナルのまま手を加えられていません。

内部裏面です。以前のレストアで殆どのカップリングコンデンサーを160PとBlack-CATに交換されています。

McIntosh C20初期型 レストア依頼機 S.T 様 概要

全体にきれいです。