2019. 4. 14 初掲載
2019. 5. 1 レストア完了
本体内部上面です。こちらも余り変わってはいませんが、電源の電解ブロックコンデンサーを2本とも正規仕様品に交換しています。
★こちらも漸くレストア完了です。 2019. 5. 1
整流管直後の電圧です。
315.8Vを示し良好です。
こちらは低圧のヒーター電圧です。
8.47Vとかなり低い値です。
かなり危険です。
★今回もかなり時間が掛かりましたが漸くレストア完了です。
レストア前はかなりひどい音で電源投入後ブーンと言うノイズが出ましたが、レストア後は静かに立ち上がって来ます。
暫く試聴しましたが、音がシックリ来ません。
この為、何度も各部の再検査を行い測定器で波形等を確認しました。
いろいろやってかなり後で気が付いたのですが、真空管を元の純正中国管に換えていました。
もう一度こちらのTelefunkenに交換すると、やはりC20の音がでます。
やれやれ漸く安堵してしばらくエージングで聴いていました。
いいですね。C20は代品のコンデンサーでレストアしても極めて澄み切った音とマッキンらしい前に出る元気な音です。
やはり電源がしっかりすると全体に良い音になります。
McIntosh純正の中国管です。ライン最終に使われていました。
ヒーター電圧です。9.95Vで充分回復しています。
高圧B2です。221.4Vを示します。こちらも良好な値です。
交換した電解ブロックコンデンサーと試聴用の真空管
Telefunken ECC83<>有です。
交換した部品です。
今回も大量のバンブルビーが交換になりました。
ライン部3本をTelefunken ECC83<>有に交換して試聴しています。
高圧B3です。201.7Vで充分な値です。
高圧B1です。244.6Vを示します。レストア前より落ちていますが、リプルの無い正常な状態です。
内部の電源回路、低圧用ブロックコンデンサーも正規仕様品に交換しました。
これで全ての電源回路は良好です。
★レストア後の各部の電圧チェックです。
内部裏面です。これまで殆どメンテナンスされていませんでした。この為まだ全てのカップリングコンデンサーは元のバンブルビーが使われていました。
こちらで検査の結果主なカップリングは全て代品に交換しました。
全体にとてもきれいです。
フロントパネルのガラス内側からの文字がはっきり見えません。
内部裏面です。全てがオリジナル状態で全くメンテされていません。
★最初の音出しではまず電源が上がってくると同時にブーンと言うノイズが出ます。
また全体に音は歪み、まだメンテしていないバンブルビーはかなり劣化しています。
長く聴いていられない状態なので早々に音出しは終了しました。
電源の電圧はどれも正常値に近い値ですが、電解ブロックコンデンサーに不良個所があり一部で機能していないコンデンサーもあるため高圧電源にかなり大きなリプルが乗っています。
この為、電源が上がってくると同時にブーンと言うノイズが出ました。
差し替えたTelefunken ECC83<>有2本です。
左隣の12AU7はGE製です。これは良い音です。
ラインアンプにMcIntoshのロゴが入った中国製の真空管が装着されていました。
これは復刻Marantz7にmarantzのロゴが付いた中国製と同じものです。
(電源トランスの上に2本抜いたもの)
ここにこちらに保有しているTelefunken ECC83<>有を2本差し替えてみました。
やはり音は断然違います。
★電源投入して各部の電圧を計ります。
高圧B3です。これも少し低めですがまずまずの値です。
高圧B1です。251.9Vを示して良い値です。
高圧B2です。こちらも248.3Vで良い値です。
★電源投入前の電解ブロックコンデンサーの検査です。
高圧次段です。静電容量は有るもののESRは極めて高くコンデンサーの働きをしていません。
依って完全に不良です。
高圧の初段です。ご覧のようにLeaky表示でリークしています。
ESRもかなり高い値で不良です。
低圧用の黒い大きなコンデンサーです。
Leaky表示でリークしています。
内部上面です。フロントパネルのランプが1本切れていたので交換しました。
右チャンネルのボリュームにガリがあります。接点復活剤で治まりました。
McIntosh C20後期型 レストア依頼機 S.T 様 概要