2019. 7. 11 再検査
2019. 7. 12 修理完了

ボリューム本体を取り出し直接ジェネレーターから信号を送って波形を調べます。

★修理完了です。                                                               2019. 7.12


最終的には
あまり大掛かりの改造はオリジナル性から逸脱することになり良くないので
ボリュームには手を加えずに回路のゲインを抑えてみることにしました。

ただ今音出しをしています。

以前よりは漏れの音は小さくなりました。
これに本体上面の出力調整ボリュームを中間位置位まで絞ると殆ど漏れ音は聞こえなくなります。

以前より通常聴くボリュームの位置は少し上になります。
これはMarantz7の純正クラロスタットと同じような位置です。















★結局分解清掃を行っても上記オシロでの観察では同じ様に漏れ信号の波形が出てきます。

しかもこのボリュームの抵抗値を計ると約1MΩあります。

本来回路図では600kΩなので、これは以前どこかでレストアした時に違うタイプに交換されたようです。

先月こちらでのレストアで修理したバランスボリュームの故障も軸を無理矢理引っ張った時の後遺症です。
以前他でのレストア時にこのメインボリューム交換の際にフロントパネルを外し、バランスボリュームを壊した可能性があります。


C22のメインボリュームはCTS製で昔のラウドネスコントロールに使うセンタータップが付いているタイプですが、今日ではこの様なセンタータップ付の2連ボリュームでしかも600KΩはありません。

以前他での修理ではやはり同じものが無く1MΩで代用されたようです。
これが今回不良になりました。

いつものようにボリュームを分解してみました。

本機は先月こちらでレストアしたものですが、ボリュームから音が漏れると言うことで再レストアになりました。
前回もバランスボリュームを分解修理しました。今回はメインボリュームです。

実際こちらでの音出しでもCDからの音楽信号はボリュームを絞り切った状態でスピーカーに耳を当てると小さな音で聴こえます。


下側は発振器からの波形で、上はボリュームを一番搾った状態でのボリュームからの出力波形です。
オシロの最小レンジ0.5mVでこれだけの波が出ます。
他のボリュームでは同レンジで全く出ません。
この為やはりこのボリューム個体から音声信号が漏れていることになります。

ボリューム単体に発振器からの波形信号とオシロのプローブを直接取り付けています。

本体からメインボリュームの取り出し状況です。

McIntosh C22 レストア依頼機 S.K 様 概要