★漸くレストア完了です。                                              2021. 1. 8

McIntosh C22 修理依頼機 F. T 様 概要

★トーンコントロールの低音のつまみを回すと音が出なくなるので外して修理します。

裏面です。電源回路がかなり改造されています。

2020. 10. 30 検査
2021. 1. 8 レストア完了

裏面です。電源回路はオリジナル状態に戻しました。

電源トランスの漏電を調べます。

AC6.79Vを示し良好です。

高圧B2です。こちらも283.2Vで良好です。

高圧B1です。296.4Vを示し良好です。

右の低音のロータリースイッチを外しています。

電源回路も正常になり各部の波形も良好です。画像のオシロの波形は低周波発信機からの信号をPhono1に入れて左右の出力を表したものです。ご覧のように左右とも綺麗な波形が出ています。

高圧B2です。287.3Vを示し良好です。

高圧B1です。300.1Vを示し良好です。

★最初の音出しです。
やはりフォノイコの右が出ません。
暫くこのまま鳴らしていると、今度は左も出なくなります。

やはり電源回路をきちんと直さなければ安定しないようです。

★各カップリングコンデンサーの漏れ電圧を調べると概ね良好ですが、オリジナルのバンブルビーから歪が出ています。

今回の交換部品です。

真空管が1本音が悪かったのでこちらのストック品と交換しました。

★試聴エージング風景です。

左右ともPhono入力はしっかりと綺麗な音が出ています。トーン回路も安定して良い音になりました。
















高圧B3です。265.6Vを示し良好です。

接点が歪んでいるので矯正修理しています。

ヒーター電圧です。17.75Vを示し良好です。

★レストア後の各電圧をチェックします。

ブロックコンデンサーの手前の2本の赤いコンデンサーがバンブルビーから交換した最終出力のカップリングコンデンサーです。

電解ブロックコンデンサーを2本交換しました。

レストア後の内部です。意外にもフォノイコの160Pから歪が出ていたのでGoodAll-TRWの新品と交換しました。また不良のバンブルビーもGoodAll-TRWに交換しました。

フォノイコのカソードバイパスコンです。左右共交換されていて良品です。

以前のレストアで交換されているマロリーの電解ブロックコンデンサーです。少しESRが高いもののまだ使えるようです。

★高圧はどれも良好ですが、この値は後で追加された独自回路で成り立っています。
一部オリジナル回路も通るので直流にリプルが乗っているようです。音が汚く感じます。

低圧はダイオードからの電圧は良好ですが、電解コンデンサー類がダメなのでかなり電圧が落ちています。
この状態を続けるとヒーター電圧が流れ過ぎて電源トランスの焼損を招きます。

高圧B3です。こちらも262Vで良好です。

高圧セレン直後の電圧です。335.3Vを示し良好です。

低圧です。こちらもLeaky表示でリークし、ESRも高い値です。
こちらも一部使われていません。

レコードを聴いていると突然右の音が出なくなったので見て欲しいとのご依頼です。

低圧ダイオード直後の電圧です。26.19Vを示し良好です。

ヒーター電圧です。15.56Vとかなり下がっています。

高圧倍電圧のチューブラーコンデンサーです。良品です。

★電源を入れます。

高圧先頭です。Leaky表示でリークしています。こちらは使われていません。

不良の電解ブロックコンデンサーの配線を外して独自の回路を組まれています。
特にヒーター回路は新規に取り付けられた抵抗が宙に浮いています。危険です。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

電源の電解ブロックコンデンサーが1本マロリーに交換されています。

内部です。以前他でのレストアで各カップリングコンデンサーが交換されています。