ラインアンプの表面のカップリングコンデンサーをGoodAll-TRWとGoldenBlackに交換しました。
低圧整流ダイオードの値です。29.39Vと良い値です。
交換部品です。
★試聴エージング風景です。
ランブルフィルターやラウドネススイッチの接触不良もあったので接点復活剤を塗布しました。
レコードもCDもいつものマッキンC22の音が戻りました。
左右共力強いサウンドを響かせます。
今回試聴用のパワーアンプは当工房所有機 McIntosh MC60 です。
ヒーター電圧です。19.81Vで規定とほぼ同じで極めて良い値です。
高圧B3です。こちらも247.3Vと良い値です。
高圧B2です。こちらも277Vと良い値です。
高圧B1です。292.9Vで極めて良い値です。
電源回路は電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。ラインアンプのブラックビューティーは音の良い代品の新品に交換しました。
裏面です。こちらはまだ残っていたバンブルビーをGoodAll-TRWに交換しました。ここが不良で片側の音が出にくかったのです。
★レストア後の各電圧チェックです。
電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。
高圧倍電圧回路です。こちらもESRが計測の限界を越えて完全に不良です。
高圧先頭です。Leaky表示でリークし不良です。
★最初の試聴です。
無信号時ブーンとノイズが出ています。
テーププレイ,REC共ライン入力の音が出ます。信号が回り込んでいます。
右の音が出ません。左はガサガサとノイズが入ります。
電源を切ると左の音が急に大きくなり、その内消えます。
大変悪い状態です。
ヒーター電圧です。15.81Vでかなり低い値です。
★カップリングコンデンサーの漏れ電圧です。
高圧B3です。254.1Vを示しこちらも良好です。
高圧B2です。277.6Vを示しこちらも良好です。
右の音が出なく、左も大きくなったり小さくなったりするので修理を依頼されました。
筐体-コンセントN極間の漏れ電圧です。
AC12.59Vでかなり良い値です。
ラインアンプ右で 1.87Vも漏れがあります。
こちらもラインアンプ左で1.875Vの漏れがあります。
耐圧ダイオード直後の電圧です。24.2Vでまあまあの値です。
高圧B1です。291.1Vを示しこちらも良好です。
フォノイコ初段管のカソードバイパスコンです。ESRが高く両方とも不良です。
★電源を入れて各電圧を計ります。
こちらもリークしています。
高圧最終段です。ESRが高い状態です。
高圧2段目です。ESRが計測の限界を越えて完全に機能していません。
裏面です。こちらもカップリングはブラックビューティーに交換されています。低圧セレンもダイオードに交換されています。
★電源を入れる前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。
こちらはC22の初期型なのでカップリングコンデンサーは殆どバンブルビーの筈ですが、以前どこかでレストアの際に全てブラックビューティーに交換されています。しかも耐圧の違う大きいものに交換されています。
多分この時点では電解ブロックコンデンサーはまだ良品だったのか、頭に赤い目印が付けられています。
2021. 2. 25 検査
2021. 3. 5 修理レストア完了
★修理レストア完了しました。 2021. 3. 5
高圧セレン直後の電圧です。329.4Vと相変らず良い値です。
高圧セレン直後の電圧です。331.4Vを示し良好です。
全て大きなブラックビューティーに交換されています。
今ではこの様な物は手に入らないでしょう。
McIntosh C22 修理依頼機 S. Y 様 概要