内部上面です。目立った変更はありませんが電源部品と細かい部品を交換しました。
2020. 7. 3 検査
2020. 7. 8 レストア完了
★カップリングコンデンサーはどれもオリジナルのブラックビューティーですが、一部で劣化が確認できます。
★最初の音出しではラインは普通に聴けるもののやはりフォノイコは左が少し小さくなっています。
経年に依る各真空管のプレート抵抗の劣化とコンデンサー類の劣化が考えられます。
RIAA偏差もずれています。
左右のカソードバイパスコンも完全に不良です。この為音に曇りが出ています。
幾つかの抵抗やコンデンサーの交換と調整が必要です。
★1時間位試聴を続けていると両方のスピーカーからザーとブーの混ざったノイズが出ています。やはり電解ブロックコンデンサーの不良から時間が経って温まってくると静電容量が抜けて高圧直流ラインにノイズが乗って来るようです。
また、CDの音がフォノイコに漏れています。これも電解ブロックコンデンサーのリークが原因です。
高圧セレン直後の電圧です。229.3Vを示し良好です。
高圧先頭です。静電容量は大丈夫なもののESRが計測最大値を超えています。このコンデンサーは機能していません。
高圧B1です。追加の電解コンデンサーも加わって大きな静電容量になっています。ESRも良好です。
高圧の2番目です。Leaky表示でリークしています。
★レストア完了です。 2020. 7. 8
★レストア後の試聴エージング風景です。
以前出ていたノイズは全く感じません。
CDからの音漏れも解消しました。
音は、特にレコードが以前と全く違う音になりました。まるで良品バンブルビーの音を聴いているように極めて煌びやかですっきりとした音です。音の解像度が極めて高くなっています。
以前はもやっとした音で、特に低音がぼんやりしていましたが、レストア後は極めてダイナミックで力強い音です。
こちらでいつも聴くオールバンブルビーのMarantz7と間違えるほどの良い音です。
最近極めてバンブルビーの音に似ていると感じたフランス製のコンデンサーと良い状態の電源回路が功を奏しています。
この後エージングが進めばもっと艶のある音になります。
低圧ダイオード直後の電圧です。28.87Vで良い値です。
ヒーター電圧です。19.72Vでこちらも極めて良い値です。
高圧B3です。248.1Vで良い値です。
高圧B1です。287.1Vを示し極めて良好です。
高圧B2です。こちらも271.5Vで良い値です。
右の黒い2本が交換したカップリングコンデンサーです。
★各部の電圧チェックです。
裏面です。電源の電解ブロックコンデンサー及び抵抗類を交換し、追加されていた大きな電解コンデンサーを撤去しました。
フォノイコのカップリングコンデンサーを交換しました。
電源回路の電解ブロックコンデンサーを3本とも正規仕様の新品に交換しました。
フォノイコのカソードバイパスコンを交換しました。
ESRがかなり高い状態です。
こちらはLeaky表示でリークし、ESRも計測限界値を越して完全に不良です。
★こちらはフォノイコのカソードバイパスコンです。
高圧B3です。245.5Vで良好です。
高圧B2です。267.3Vで良好です。
McIntosh C22です。フォノイコの左チャンネルの音が低く、低域も出ていないので見て欲しいとのご要望です。
倍電圧用チューブラコンの紙巻オリジナル電解コンデンサーです。
幸いにも良品です。
こちらは低圧です。Leaky表示でこちらもリークしています。
★それでは電源を入れて各部の電圧をチェックします。
電源投入前と通電中の電源トランスの状態は良好です。
ヒーター電圧です。19.17Vで良好です。
低圧ダイオード直後の電圧です。28.02Vで良好です。
高圧セレン直後の電圧です。329.7Vは良好です。オリジナル状態では珍しく良い状態です。
高圧B1です。279.4Vで良好です。
右の画像、左中央に茶色の大きな電解コンデンサーが追加されています。回路的には高圧B1の所に追加されています。
これで全ての回路に恩恵を得られます。
★電源を入れる前の電源回路の電解ブロックコンデンサーのチェックから行います。
裏面です。こちらも殆どオリジナル状態ですが、前にどこかでメンテされ大きな容量の電解コンデンサーを追加されています。
恐らく音にノイズが乗って来たのでしょう。
電解ブロックコンデンサーも全てオリジナルです。
内部上面です。完全なオリジナル状態です。
McIntosh C22 修理依頼機 F. T 様 概要
交換部品です。
