★レストア前は音も歪み、かなりひどい状態でしたが、レストア後はマッキンらしい前に出る力強い音が甦りました。
特にひどかったフォノイコも中高域が華やかになりMarantz7のような奇麗な音になりました。

電源も以前は危険な状態でしたが殆どの部品を交換し、上記の様に良い状態になりました。

これでまた当分の間は良い音を安心して楽しむことができると思います。








高圧セレン直後の電圧です。362.2Vを表示し極めて良い値です。

高圧B2です。267.3Vを示しこちらも極めて良い値です。

高圧B3です。261.7Vを示し良い値です。

★レストア後の各部の電圧です。

交換部品です。
今回も電解ブロックコンデンサー3本と殆どのバンブルビーは交換になりました。
高圧セレンも2個とも交換です。
フォノイコのカソードバイパスコンも交換しました。

ヒーター電圧です。20.23Vを示し良い値です。

低圧ダイオード直後の電圧です。29.33Vを示し極めて良い値です。

高圧B1です。314.8Vを示しこれも極めて良い値です。

交換した2個のセレンです。

交換したブロックコンデンサー3本です。

こちらは基板上のフォノイコのカソードバイパスコンです。
こちらもLeaky表示でリークしています

内部上面です。中期型なのでカップリングコンデンサーはまだカラーコードが使われています。
全くメンテされていないオリジナル状態です。

カップリングコンデンサーです。
かなり不良があります。

★電源を投入し10分経過の各電圧です。

本体裏面です。初期型では低圧電源にはセレンが使われていますが、こちらはダイオードでブリッジを組んであります。
裏面も全く手が入らないオリジナル状態です。

★まずは電源投入前の電解ブロックコンデンサーから検査します。

McIntosh C22オリジナル中期型です。
こちらも大変きれいな状態です。
真空管はTelefunken ECC83<>有です。本体から外してお送り頂きました。


★レストア完了です。                                                               2019.4.22

低圧のダイオード直後の電圧です。
28.13Vで良好です。

低圧のヒーター電圧です。18.91Vで少し低い値です。

高圧B2です。こちらもかなり下がっています。

高圧B3です。238.3Vで30V位低い値です。

高圧B1です。287.1Vを表示しています。
ここは310V位必要なのでかなり電圧降下しています。

高圧セレン直後の電圧です。314.4Vを表示しています。
ここは340V位必要なのでこの高圧セレンは不良です。

こちらのブロックも計測不能で完全に不良です。

こちらは渡りの純正チューブラコンです。
表示の通り良品です。

先頭のコンデンサーです。Leaky表示でリークしています。

低圧用ブロックコンデンサーです。こちらもLeaky表示でリークしています。

高圧2段目のブロックコンデンサーです。
こちらはnot measuredの表示で計測不能を表示しています。
ESRも最大値の40Ω以上を表示しています。
完全にコンデンサーの機能を果たしていません。

天板の左右出力調整ボリュームの右チャンネルが少し絞られています。
恐らく左右の出力レベルが違っています。

2019. 4. 15 初掲載
2019. 4. 22 レストア完了

内部底面です。 横一列のカップリングコンデンサーも交換しました。
電源回路の高圧セレンを2個とも交換しました。

内部上面です。
全てのバンブルビーは交換になりました。
電源回路も電解ブロックコンデンサー3本とも新品に交換です。

McIntosh C22 レストア依頼機 A.T 様 概要

★本機はこれまで全くメンテされない完全オリジナル状態でした。
この為、上記の様に電源回路はかなり危険な状態です。

最初の音出しでも歪がかなりあり、ボリュームからかなりの音漏れがあります。(絞り切っても大きな音漏れです)

特にフォノイコでは音が割れ長時間聴いていられない状態でした。

メインボリューム、バランスボリュームとも特にひどいガリは感じません。
念の為接点復活剤を塗布しておきます。

トーンのつまみを回すとガリが出ると言われますがトーン回路のカップリングコンデンサーの不良です。
このC22はトーンはボリュームでは無くセレクターで切替方式なのでノイズはコンデンサーからです。