2019. 9. 10 検査完了

★ 念の為電源各部の電圧を計ります。

裏面です。電源回路は前回こちらでレストアし全てオリジナル状態です。各カップリングコンデンサーは全てバンブルビーです。

★ 以上の検査の結果電源回路やカップリングコンデンサーは異常ありません。

トーンのツマミを回してパチッと最初は出ますがトーン回路の音質を変える小さなコンデンサーが劣化していると思います。
ツマミを中央に合わせていると通常はこれ等のコンデンサーはスルーしているので音質には影響ありません。

これより、通常聴く場合直接音質に影響する真空管がかなり劣化しています。ノイズの出るものまで出ています。
早急に新しい真空管に交換された方が良いと考えます。














高圧B1です。 299.0Vを示し良好です。

高圧B2です。 286.3Vを示しこちらも良好です。

高圧B3です。 260.2Vを示しこちらも良好です。

ヒーター電圧です。 19.71Vを示し良好です。

最初の音出しで右側からサー、パッツン。サー、パッツンと言うノイズが繰返し小さく聴こえます。

原因を調べるとラインの真空管のどれかから発しています。

ラインの3本をこちらのストック品と交換すると出なくなりました。

左の画像は元付いていたMullard ECC83 3本です。

裏面のカップリングコンデンサーも全て良品でした。

2年程前にこちらでオールバンブルビー化レストアを行ったC22です。

今回トーンのツマミを回すとノイズが出るようになったので検査を依頼されました。

最初の音出しでは以前と同様にバンブルビーらしい澄み切った良い音を出しています。

今回全てのカップリングは足を片方外して単体での検査を行いました。

結果は全て良好です。

前回こちらで電源回路は全て正規仕様の部品と交換し、カップリングコンデンサーも不良個所のみ良品バンブルビーと交換しています。
このバンブルビーも本機はかなりの部分が良品のため交換しないでそのままの所もあります。あれから2年近く経っているのでいよいよ劣化も進んでいるかも知れないと考えています。

McIntosh C22 検査レストア依頼機 S.H 様 概要