高圧B2です。こちらも276.7Vを示し良い値です。

★最初の音出しです。

CD入力のラインアンプは、音は特に問題ありません。

フォノイコは少し歪があり余りきれいな音とは言えないものの、時間が経つと問題無い状態です。


ブロックコンデンサーがかなりリークしていますが、特に電圧低下が無いので暫くはこのままでも大丈夫でしょう。
カップリングコンデンサーも大丈夫のようなので普通に音が聴けます。

片側の音が出なくなるのは入力端子や各接点の接触不良が考えられます。

McIntosh C22 修理レストア依頼機 T. Y 様 概要

(2020. 2.13 )
★接点関係を清掃修理を行った後再検査を行いました。

再度音出しをして、改めて左からハムノイズが出ていることに気付きました。
ランブルフィルタースイッチの入り切りで状況が変わるので
恐らく前から気になっていたカップリングコンデンサーが幾つかやはり不良でハムが出ると考えます。

恐らく電源スイッチを触って音が大きくなったりするのは
カップリングコンデンサーが不良で飽和状態になって音が出にくくなったところに
電源が一旦切れる状態が出来て、一瞬で飽和が解消され音が戻ったのだと思います。
ランブルフィルターの入り切りでも同じ現象がでるので、
或いはこちらのスイッチの接触状態が変って音が戻ったのかも知れません。

電源を切ると左からボスッと音が出るので飽和状態が最後に放電して出力に音として出たのでは無いかと思います。
また、ボリュームを絞っても音が漏れるので、電源回路のブロックコンデンサーのリークから
最後のカソードフォロア管を伝って音漏れが出ています。

もう少しチェックすると、本体とコンセントの「N」間の電圧を測るとAC67.8Vもあります。
恐らく電源トランスがかなり劣化して漏電います。
これも電解ブロックコンデンサーのリークから回り込んでハムノイズと音漏れに繋がっています。

前に他の修理屋さんで電源回路の修理を行なわれていますが、この修理を行う前は電解ブロックコンデンサーやセレンも不良なので、かなり低い電圧で長い間使われていたと推測します。
これが電源トランスを劣化させ漏電に至っています。

左の画像にこの時の漏れ電圧のチェック状況を掲載します。

★レストア完了です。                                                        2020. 3. 10

内部裏面です。電源回路は全て良品です。高圧セレンを2個交換しました。

2020. 2. 7 初掲載
2020. 2.13 再検査
2020. 3.10 レストア完了

★各電圧はセレンや電解ブロックコンデンサーが新品になった為、少し高い電圧を示しています。

恐らく電源トランスの1次側が漏電の為2次側全体に高い電圧が出ています。

高圧側で少し電圧調整を行って様子を見ます。

高圧セレン直後の電圧です。357.0Vを示し少し高めです。

高圧B2です。こちらも276.2Vを示し良好です。

高圧B3です。こちらも254.8Vで良好です。

高圧B1です。293.2Vを示し良好です。

コンセント「N]極と筐体アース間の漏れ電圧です。AC67.8Vを示し少し漏電しています。
正常な値は約40V以下です。

高圧B3です。こちらも279.5Vを示し少し高めです。

高圧B1です。こちらも306.8Vを示し少し高めです。

ヒーター電圧です。こちらも19.54Vを示し良い値です。

高圧B3です。こちらも253.3Vを示し良い値です。

高圧B1です。 293.4Vを示し良い値です。

交換部品です。

★試聴エージング風景です。

いつものmcIntosh C22の良い音が甦りました。

特に片側の音が小さくなることも無く、音漏れもノイズも感じません。


















ヒーター電圧です。こちらも20.39Vを示し少し高めです。

★電圧調整後の各部の電圧です。

高圧B2です。こちらも290.1Vを示し少し高めです。

裏面の小さなカップリングコンデンサーは全て音の良いMarantz7純正GoodAll-TRWに交換しました。

電源回路は全て正規の状態です。

★レストア後の電圧チェックです。

電源トランス下の抵抗も新品に交換しました。

内部上面です。音に影響のあるところのカップリングコンデンサーを交換しました。
電源回路も全ての電解ブロックコンデンサーを正規仕様の新品に交換しました。

片側の音が出なくなる時があるので修理を依頼されました。

どちらもラインアンプの2段目後のカップリングで表示の通り1.9V位漏れています。
他のカップリングは大丈夫です。

ヒーター電圧です。19.16Vを示し良好です。

★カップリングコンデンサーの漏れ電圧を測ります。下記は異常のみ表示します。

ほぼすべてのブロックコンデンサーはリークしています。

★電源を入れて各部の電圧をチェックします。

★電源を入れる前の各電解ブロックコンコンデンサーのチェックです。

裏面です。電源回路にダイオードや電解コンデンサーが追加されています。

内部上面です。 後期型なのでカップリングコンデンサーは全て160Pが使われています。
ほぼオリジナル状態です。