★電源を入れます。しかしスイッチを入れる前にパネルがピリピリと感電します。

McIntosh C22 修理依頼機 I. E 様 概要

2020. 7. 2 検査
2020. 7. 9 レストア完了

★ボリュームとスイッチを取りはずして状況の確認です。

内部上面です。全くオリジナル状態です。

低圧整流ダイオード直後の電圧です。28.76Vで良い値です。

高圧B3です。255.8Vで良い値です。

高圧B2です。278.6Vで良い値です。

交換した高圧セレン直後の電圧です。351.1Vを示し極めて良い値です。

こちらも交換した電源トランス直後の電圧です。
AC126.5Vで極めて良い値です。この後、倍電圧回路で350V超に昇圧します。

フォノイコのカソードバイパスコンをマッキン純正SPRADUEの新品に交換しました。

McIntosh C22用純正電源トランスと電解ブロックコンデンサーを3本とも正規仕様品に交換しました。

★それでは電源を入れて各部の電圧チェックです。

交換部品です。今回も大物の部品が有ります。

ヒーター電圧です。19.56Vで良い値です。

高圧B1です。293.1Vで良い値です。

高圧セレンも2個とも正規仕様の新品に交換しました。

これで電源回路は全てオリジナル状態の良い状態に戻りました。

こちらは電源トランスを交換した後のコンセントN極-筐体間の漏れ電圧です。
AC10.82Vと大変良い状態です。 

内部裏面です。全てオリジナル状態です。

ストッパーが欠けています。(中央のピンク色部)

ボリュームを分解しました。

取り外したボリュームとスイッチです。

ラウドネススイッチの取れたところです。

フロントパネルを外してボリュームとスイッチを取り外したところです。

高圧B3です。253.2Vを示し良い値です。

高圧B2です。275.9Vを示し良い値です。

高圧セレン(ダイオード)直後の電圧です。356.3Vを示し良い値です。

高圧B1です。286.9Vを示し良い値です。

こちらも高圧側でLeaky表示でリークしています。ESRも高い値です。

こちらは低圧側です。こちらもLeaky表示でリークしています。

高圧セレンにダイオードを2個パラに接続されています。

★電源投入前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

McIntosh C22 後期型です。 ボリュームとラウドネススイッチが壊れたので修理を依頼されました。

★修理完了後の試聴エージング風景です。

電源回路が完璧になったのと一部で音の良いコンデンサーに交換したのでかなり良い音になったと思います。










 


★修理レストア完了です。                                                        2020. 7. 9

ボリュームの内部の破損部分を修理し再度組付けました。
最初オーナー様との相談では、オリジナルのボリュームが無いので代品を使いボリュームに付いているラウドネス端子は使えなくなるとお話しし了承を頂きました。
しかし状況確認のため分解して内部を見ると修理可能な状態なので修理してオリジナルを維持することにしました。
他のショップではC22用のボリュームを持っているところもあるようですがオリジナルでは無いので音が心配です。

電源トランスはこちらに純正のC22用電源トランスと特注トランスを保有していましたがご希望通り純正トランスに交換しました。

スライダーが左右とも破損しています。

ヒーター電圧です。 19.85Vを示し良い値です。



低圧ダイオード直後の電圧です。29.20Vで良い値です。

こちらは高圧B1ですが、コンセントを刺して電源スイッチを入れる前の電圧です。
本来電源スイッチを入れていないので当然0Vを表示する筈ですが、何と 2.582Vの電圧が出ます。
電源トランス1次側の漏電により2次側の高圧側に電圧が漏れています。

コンセントN極と筐体間の電圧です。AC104.1Vを表示し漏電しています。

★取り敢えず電源を入れて各部の電圧をチェックします。

こちらもLeaky表示でリークしています。ESRも高い値です。

高圧倍電圧の紙巻電解コンデンサーです。幸い良品です。

高圧側の1ブロックで異常なESRの値です。このブロックコンデンサーは機能していません。

電源回路は殆どオリジナルです。

裏面です。こちらもオリジナル状態ですが、高圧セレンにダイオードをパラに接続されています。