McIntosh C22 検査依頼機 T. T 様 概要


★レストア完了です。                                                     2020. 9. 17

2020. 9. 8 検査
2020. 9.17 レストア完了

裏面です。電源が良くなったので追加されていた電解コンデンサーは撤去しました。
これでほぼオリジナル状態になりました。

★レストア後の各電圧チェックです。

最初の音出しで歪が感じられたので波形と歪率計で測定します。波形には少し出ていますが歪計には表れません。

裏面です。こちらは他でのレストアで電源回路に電解コンデンサーを追加されています。

内部上面です。電源回路は電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。
カップリングコンデンサーとフォノイコのカソードバイパスコンも交換しました。

★レストア後の試聴エージング風景です。

良い音になりました。

いつものマッキンの前に出る音が甦りました。しかも、繊細で明るい音も加わったと思います。

試聴ではクラシックも聴いていますが、極めて良い音です。








交換部品です。

ヒーター電圧です。18.77Vで良い値です。

高圧B1です。283.6Vと非常に良い値です。

高圧B3です。244.2Vで良い値です。

高圧B2です。269.4Vとこれも良い値です。

フォノイコのカソードバイパスコンです。

電解ブロックコンデンサーは3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。
これは良い音の要になります。

★最初の音出し風景です。

音は出るものの音に歪が乗り汚い音となっています。

ノイズはまだ感じません。

やはりいろいろ部品の交換が必要です。

McIntosh C22です。とてもきれいな状態です。

各カップリングコンデンサーの漏れ電圧です。幾つかのコンデンサーで漏れがあります。
上記画像はラインのカップリングです。1.863Vの漏れが計測できます。

電源トランスの漏れ電圧です。AC3.87Vで極めて良い値です。

低圧の整流ダイオード直後の電圧です。29.15Vで極めて良い値です。

ヒーター電圧です。19.8Vを示し良い値です。恐らく追加のコンデンサーが効いています。

高圧B2です。265.0Vを示しこちらも少し低い値です。

高圧B3です。241.4Vを示しまあまあの値です。

高圧B1です。276.5Vを示し少し低い値です。

高圧セレン直後の電圧です。325.5Vを表示し良好です。

高圧2段目です。各ブロックとも良い値ですが少しESRが高いブロックもあります。

低圧側です。正常な値です。しかしこれは追加されたコンデンサーを含めているので、恐らく本体のブロックコンデンサーは不良です。

高圧の初段です。Leaky表示でリークし不良です。

★それでは電源を入れて各電圧を計ります。

黄色の電解コンデンサーも、オリジナルの紙巻タイプからSPRAGUEに交換されています。

右上の濃い青色のコンデンサーが低圧回路に追加されたものです。

★電源を入れる前に各電解ブロックコンデンサーをチェックします。

内部も殆どオリジナル状態です。