2019. 10. 3 検査完了
2019. 10. 16 レストア完了


★レストア完了です。                                                    2019. 10. 16

今回高圧低圧とも電源が少し高かったので調整用抵抗の入荷に時間が掛かっていました。
また、交換部品は少ないものの各部の調整にも時間が掛かっています。

内部裏面です。こちらは殆どオリジナルのままです。後期なので低圧もセレンでは無くてダイオードのブリッジを構成しています。

★電源投入前の電解ブロックコンデンサーのチェックです。

今回の交換部品は少なめでした。

★レストア後の試聴風景です。

殆どノイズも無く音漏れもかなり小さくなりました。

今回ラインアンプで音に影響の大きい個所にアリゾナキャパシタ(サボテン)を使い、フォノイコにはGoldenBlackを使ってメリハリを利かせています。
どちらのコンデンサーも音の抜けが良いものです。

音はマッキンとしてはかなり煌びやかでクラシックを聴いても違和感なく、勿論JAZZではマッキンらしい前に出るダイナミックなサウンドが聴けます。

電源回路も正規の電圧に調整し、オールバンブルビー化したようなC22の音です。















ヒーター電圧です。こちらも19.87Vと規定とほぼ同じ電圧です。

高圧B1です。 310.1Vを表示し規定とピッタリ同じ電圧です。

高圧B3です。 265.9Vを表示しこちらも良い値です。

高圧B2です。 293.5Vで良い値です。

裏面です。特に目立った変化はありませんが、電源回路の抵抗を5個交換しています。

★レストア後の各電圧チェックです。

右端のブロックブロックコンデンサーがこちらで交換した正規仕様品です。

画像左下の白い抵抗は低圧の電圧調整用に交換したものです。

内部上面です。一部のコンデンサーの160Pを他のコンデンサーに交換しました。
電源のブロックコンデンサーを1本交換しました。

ヒーター電圧です。 23.58Vとかなり高い値です。ここまで高いと全真空管のヒーターの劣化が早くなります。

低圧のダイオード直後の電圧です。 33.94Vで良好です。

★各回路のカップリングの漏れ電圧です。異常個所のみ掲載します。

高圧B3です。281.7Vを示し高い値です。

高圧B2です。310.4Vを示しこちらも高い値です。

高圧セレン直後の電圧です。380Vを示し少し高い値です。

低圧側でリークしています。

バイパス側です。かなり容量が膨れています。

★電源を入れて各部の電圧を計ります。

McIntosh C22 オリジナルの後期型です。
症状は、聴いていると左が大きくなり右が出なくなるそうです。カップリングは全て160Pで悪い所や音が良くなるところは交換して欲しいとのご要望です。

こちらでの最初の試聴では、少し歪もありやはりガサゴソとノイズも入ります。
また、PhonoやAUXから音漏れが結構あります。テープモニターでも音漏れがあります。

内部です。C22オリジナル後期型はカップリングコンデンサーは全て160Pを使います。以前のメンテではOKだったのかチェックマークが付いています。

こちらはフォノイコの初段後0.22uFです。

こちらも左右ともかなり漏れがあり不良です。

左右のラインアンプ初段後の0.22uFです。

左右ともかなりの漏れがあり不良です。

高圧B1です。328.6Vを示しこちらも高い値です。

電解ブロックコンデンサーでは1本交換されています。

McIntosh C22 修理レストア依頼機 K.H 様 概要