細かいコンデンサーをたくさん交換しました。

いろいろチェックしています。 左右ともきれいな波形です。

McIntosh C22R レストア依頼機 H. O 様 概要

2020. 2. 25 初掲載
2020. 3. 6 レストア完了

いよいよ分解が始まります。

mcIntosh C22レプリカです。
イコライザーの音がおかしいので修理を依頼されました。

前回のMC275レプリカと同じ様にこちらもC22レプリカは初めてなので忘備録を兼ねてたくさん撮りました。

一般にマッキンのレプリカはオリジナルとかなり違います。本機も真空管の数が多く、型番も違います。
このためオリジナルの回路図は使えなく、しかもレプリカの回路図は公開していません。
また、やはりレプリカはこれからなので他でもまだ殆ど事例がありません。

★試聴エージング風景です。

時間が経つにつれて音が馴染んで行きます。

レコードは低音もしっかりと出てマッキンらしい押し出しが充分感じられます。

今回主に交換したコンデンサーsolen fastはエージングが必要です。
いきなりの音は少し籠った音ですが半日もすればかなり良くなります。

だんだん透明度が増して来ました。


今回たまたまマッキンMC275オリジナルがあったのでMC275とのコラボです。

イヤー、なかなかの音です。
これはC22オリジナルに負けてはいません。極めて元気よく通る音になりました。

復刻レプリカでも少し手を加えればとても良い音になります。前回のMC275レプリカ最終モデルと同じ感覚です。










最終組付け完了です。

オレンジ色のSPRAGUEと茶色のマイカコンが並びます。イコライザー回路です。
左側がラインアンプになります。主なカップリングを音の良い黒ボデイのsolenに交換しています。

メイン基板と真空管ベースとのドッキングです。

メイン基板上のコンデンサーも音に影響する所はsolen fastとSPRAGUEに交換しました。
フォノイコのRIAA偏差のコンデンサーはSPRAGUEオレンジドロップとマイカコンに交換しました。

真空管ソケットに付いているカップリングコンデンサーを4個とも交換しました。
今回も音の良いフランス製のsolen fastに交換です。

下段基板の組付け状況です。基板上のたくさんのコンデンサーを音の良いものに交換しました。


★レストア完了です。                                                      2020. 3. 6

一応オリジナルの回路図を参考にして、後は感?で何とか理解できます。

内部上面です。殆どが基板化されています。

基板に付いているコンデンサーを一つ一つ外して検査します。

上の画像の外した白いコンデンサーは容量が膨れて不良です。

この他、まだ良品でも音に影響のあるところは音の良いものに交換した方が良いと思います。

★検査です。

真空管ソケットに付いているカップリングコンデンサーです。
経年により黄ばんでいます。これらは音を悪くするので全て交換になります。

真空管ソケットピンと基板ソケットの番号の確認です。

裏面です。