2024. 3. 12 検査

Phonoの低音が膨らんで聴こえるのでとりあえずトーンの低音を絞ると左右ともバサバサとノイズが出ます。カップリングコンデンサーの劣化が原因です。バランスも右に少し傾けて丁度です。

真空管ソケット下のカップリングコンデンサーはかなりくたびれています。

基板上のメインのカップリングコンデンサーです。恐らく全体に劣化が進んでいるようです。

こちらでの最初の試聴で音が悪いので内部を観察します。

McIntosh C22SE です。復刻もそろそろレストアの時期が来ているようです。

裏のコネクターがぐらぐらします。復刻のRCAジャックは直接基板についているので捥げたら大変です。復旧はできません。

★最初の試聴風景です。

特に何か症状が出るとは聞いていないのでどういう状態か見てみます。
とりあえず普通に音は出ます。特にノイズも感じません。しかし、率直に言うと、悪い音です。全体に雑身があり中高音はひずみも感じます。PhonoではRIAA偏差が崩れ低音がかなり膨らんでいます。中高音も酷く長時間聴いていられません。低音が膨らんでいるのでとりあえずトーンで絞ろうとすると左右ともバサバサというノイズが出ます。やはりカップリングコンデンサーの劣化です。
30分ほど聴いているとバイオリンがギーギー音になり、ますます酷い音になります。

これならレストアに出されるのも無理は無いようです。以前レストアしたC22Rと同じように基板上のたくさんのコンデンサー類の交換が必要です。








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