WE300Bシングルアンプ 修理依頼 概要

★1台目です。

交換部品です。

2022.7.4
2022.7.14,15 検査
2022.9.2 レストア完了

★レストア後の試聴風景です。

左の白いテスターは高圧B電圧です。388Vを示し良好です。
その右となりは出力管のヒーター電圧です。4.83Vで良好です。
右から2番目はバイアス電圧です。-76.4Vを示し良好です。
右端はバイアスチェック用電圧です。1.000Vです。

以上全て良好です。

オシロの下段が出力波形です。綺麗な波形が出ています。

左の白いテスターは高圧B電圧です。387Vを示し良好です。
その右となりは出力管のヒーター電圧です。4.82Vで良好です。
右から2番目はバイアス電圧です。-74.2Vを示し良好です。
右端はバイアスチェック用電圧です。1.001Vです。

以上全て良好です。

★各回路の電圧と出力波形のチェックです。

変更内容は1台目と同じです。

電源は高圧とバイアス用のダイオードと電解ブロックコンデンサーを全て交換しました。フィルムコンもヘタって液が滲み出ていたのでMarantz純正GoodAll-TRWの耐熱コンデンサーに交換しました。バイアス回路の電解コンデンサーも全て新品に交換しました。出力管の直流ヒーター回路の電解コンデンサーも新品に交換しました。

左から出力管のヒーター電圧です。5Vを示し良い値です。次に黒いデジタルテスターは高圧B電圧です。384Vを示し良い値です。次に白いデジタルテスターはバイアスC電圧です。-81.0Vを示し良い値です。右端のアナログ電圧はバイアス電圧です。1V丁度を示しています。

出力の残留ノイズです。0.004Vで良い値です。

こちらもカンノ製WE300Bシングルアンプの初期型です。最近ヤフオクで落札したが音が悪いのでレストアを依頼されました。レストアに当たって出力管300Bは当工房のWEオリジナル球を使ってレストアするため外してお預かりしています。

★オリジナル管での試聴エージング風景です。


やはり、圧倒的な透明感と臨場感が際立ちます。 さすがのカンノ 全段トランス結合アンプです。

1時間ほど聴いていると音が丸くなってきます。深くなってくるとでも言いましょうか。オリジナル管WE300Bの特徴のようです。







★2台目です。

バイアスチェックです。

左右とも 1Vちょうどに合わせています。

毒見役で1時間ほど聴いてからオリジナル球のウエスタン300B 8139 に換えてしばらく聴いています。

今回からいきなりオリジナルのWE300Bを使わずに、毒見役?として中国製300Bを使うことにしました。音は、、、こんなもんでしょう。新品なのでしばらくエージングすればもっと良くなるかも知れません。

★各電圧と波形のチェックです。

バイアス回路と初段管の電解コンデンサーを新品に交換しました。

計測不能であった出力管直流ヒーター回路の電解コンデンサーを新品に交換しました。

電源回路の電解ブロックコンデンサーをJJの新品に交換しました。フィルムコンもGoodAll-TRWの新品に交換しました。

高圧とバイアス回路のブリッジダイオードを全て交換しました。

コンデンサーを外して単体検査を行っています。やはり経年劣化が出ています。容量が少なくなっています。


★レストア完了です。                                     2022. 9. 2

★こちらも各電解ブロックコンデンサーをチェックします。

★なかなか良い音です。1時間程聴いていると漸くオリジナル球は温まって良い音になってきます。

Marantz7も良い味を出しています。

初めはBチャンネルの出力が少し低く出ていますが30分程で左右とも同じレベルになります。恐らく電源に問題があるようです。

本機は全くメンテされない状態で今日まで経っています。そろそろコンデンサーなどの消耗品は交換の時期に来ているかも知れません。











今回の試聴用機材はCDプレイヤーからMarantz7オリジナル + カンノ WE300Bシングル + Jensen A-12 で行っています。やはりシングルアンプは能率の高いスピーカーがいい感じですね。

バイアスの確認です。

出力の残留ノイズです。0.003Vで良い値です。

★最初の試聴風景です。

こちらも左から出力管のヒーター電圧です。5Vを示し良い値です。次に黒いデジタルテスターは高圧B電圧です。389Vを示し良い値です。次に白いデジタルテスターはバイアスC電圧です。-81.9Vを示し良い値です。右端のアナログ電圧はバイアス電圧です。1V丁度を示しています。

★2台目です。

バイアスC電源直流回路のブリッジダイオードの逆方向です。こちらも導通があります。

同じく順方向です。

★電源を入れて各電圧をチェックします。

まずは1台目です。

同じく順方向です。

高圧B電源直流回路のブリッジダイオードの逆方向です。こちらも導通があります。

同じく順方向です。

ヒーター直流回路のブリッジユニットの逆方向です。導通があります。

★各整流ダイオードをチェックします。

初段管の2段目です。こちらも良い値です。

初段管のカソードバイパスです。良い値です。

ヒーターの直流回路で先頭です。OL表示で計測できません。

ヒーター回路の2段目です。こちらもOL表示で計測できません。

低圧C電源です。こちらも良い値です。

高圧の2段目です。2ブロックとも良い値です。

高圧の先頭です。良い値です。

★2台目です。

★このアンプは2台とも電解(ブロック)コンデンサーは表示ラベルを全て外されています。

同じく順方向です。

バイアスC電源直流回路のブリッジダイオードの逆方向です。こちらも導通があります。

同じく順方向です。

高圧B電源直流回路のブリッジダイオードの逆方向です。こちらも導通があります。

ヒーター直流回路のブリッジユニットの逆方向です。導通があります。

同じく順方向です。

初段管の2段目です。こちらも良い値です。

初段管のカソードバイパスです。良い値です。

★各整流ダイオードをチェックします。

ヒーターの直流回路で先頭です。OL表示で計測できません。

ヒーター回路の2段目です。こちらは表示ができて良い値です。

低圧C電源です。こちらも良い値です。

高圧の先頭です。良い値です。

高圧の2段目です。2ブロックとも良い値です。

以前の電源トランス修理機とは少し違います。こちらが初期型でこの後改良されているのでしょう。

★まずは各電解コンデンサーのチェックです。

当工房所有のオリジナル管 WE 300B R/N 8139 を挿して検査です。

★まずは1台目からです。