当工房所有機 Marantz7オリジナル最初期 SN.10400番台グリーン 概要

SN.3桁台以前に特徴のポッチが2つ付いた純正クラロスタットのメインボリュームです。
ガリや音漏れも無く大変良い状態です。

大変貴重なものです。

内部裏面です。低圧セレンも交換しました。
3桁台以前の最初期型ではトーン回路のカップリングは画像左下のようにぶっといワックスタイプの0.33uFを使います。
これが代品に換えてあったら3桁台初期型としては致命傷になります。

これも純正クラロスタットと同じく2度と元には戻せません。

背面もグリーンです。

本機はMarantz7オリジナルの中でも最初期型のSN.10400番台、全面グリーンハンマートーン塗装の大変貴重なものです。

元々状態もよく、当工房でオールバンブルビーでレストアし60前の当時のきれいな音が甦りました。

内部上面です。全てのカップリングコンデンサーは良品のバンブルビーです。

しかもこのバンブルビーには当工房独自の特殊なコーティングを施し劣化を防いでいます。
これでまた何十年先まで良質の音が維持できます。

電源回路では高圧セレン、3本の電解ブロックコンデンサーをオリジナル仕様の新品に交換しました。
奥の深いまろやかな中音域が堪能できるとマニアの方々から好評を頂いています。


フォノイコのカソードバイパスコンは全て純正SPRAGUEの新品に交換しました。
安定したバイアスはTelefunkenの音色を引き立てます。
RIAA偏差のコンデンサーも交換済みです。#7のズッシリと沈み込む重低音が特徴的です。
ラインアンプのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品に交換しました。

これでほぼ60年前の Marantz 7 オリジナルの音が蘇っています。

2021. 10. 22 更新

シリアル番号は 10400番台の貴重な個体です。

★内部です。

★レストア後の試聴です。

やはりオールバンブルビーの極めて繊細で透明かつダイナミックな音が堪能できます。

特に電源回路も全て新品の良品です。中音域のきれいさは抜群です。







★休日の午後、本機+#2で静かにモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いています。

やわらかいピアノの旋律にバイオリンの響きが優しく包み込み、実に快いしらべです。

心が洗われるようです。




しかし、バンブルビーは中高音が独特な音がします。

さわやかなそよ風のような、煌びやかに輝いて聴こえます。
不思議な音です。。。

この音こそが古から人々の心を虜にさせてやまないのです。











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当然、3桁台の特徴である薄板、丸ツマミ、茶ノブ、角スリットです。

フロントパネルは光に依ってはゴールド感が強く出ます。
奇麗なパネルです。

ワックス塗りのぶっといコンデンサーです。これも大変貴重なものです。

真空管はTelefunken<>有の特性の揃った6本組、NOS品です。

これもポッチが2つ付いた純正クラロスタットのバランスボリュームです。
大変良い状態です。