Marantz#7オリジナル 12000番台  概要

★レストアも完了し試聴しています。

やはりオールバンブルビーの極めて繊細で透明かつダイナミックな音が堪能できます。

特に電源回路も全て良い状態なので中音域のきれいさは抜群です。


一般にMarantz7オリジナルはSN.11000〜12000番台が一番良い音だと言われます。
本機はまさにこの12000番台であり、極めて良い音だと感じています。

エージングを重ねるうちに益々しっとり感が増して来ます。










★休日の午後、本機 + Marantz 2 で静かにビバルディのバイオリン協奏曲を聴いています。

静かな湖畔でバイオリンの響きが優しく包み込むような、実に快いしらべです。
バンブルビーの極めて透明な音が部屋全体に響き渡り、5重奏の中で一体となって包み込まれているような

心が洗われるようです。




しかし、バンブルビーは中高音が独特な音がします。

さわやかなそよ風のような、煌びやかに輝いて聴こえます。
しかも激しさも内包して躍動感が感じ取れ

不思議な音です。。。

この音こそが古から人々の心を虜にしてやまないのです。










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低圧セレンも交換しました。

裏面です。こちらも完全なオリジナル状態です。

本機は1958年から登場し10001〜23000番台まで作られたMarantz#7の中では初期型の12000番台で、大変貴重な1台です。

ウッドケースには殆ど傷や汚れはありません。

バランスボリュームも純正クラロスタットです。

横一列の小さなカップリングも4本とも良品のバンブルビーに交換しました。

リヤパネルに細かい傷がたくさんあります。真空管カバーはこちらでバレル研磨機に掛けて磨きました。新品の様にピカピカです。電源コードはオリジナルで損傷も無く良い状態です。

フロントパネルやウッドケースは大変きれいなものです。フロントパネルは傷も少なくシャンパンゴールドが輝いています。センターノブはオリジナル特有の茶色です。ツマミにも傷は少なくきれいです。

トーン回路のカップリングです。この黄色の純正SPRAGUEのNOS新品と交換しました。
Marantz7は11000〜12000番台が尤も音の良いシリーズですが、決め手がこの黄色いコンデンサーです。良品の部品は他にはありません。

当工房ではバンブルビーを少しでも長く持たせるために特殊なコーティングを施しています。

カップリングコンデンサーは全て良品のバンブルビーに交換しました。電源回路も高圧セレンや電解ブロックコンデンサーはオリジナル仕様の良品と交換しています。フォノイコのカソードバイパスコン4本とラインのセラミックコンデンサーも純正SPRAGUEの新品と交換しました。

★内部です。

純正クラロスタットのメインボリュームです。ガリも無く良い状態です。

高圧セレンと電解ブロックコンデンサーは全てオリジナル仕様の新品と交換しました。最近では復刻セレンも作られていないので貴重です。セレンの下の小さな電解ブロックコンデンサーもほぼ他にはありません。この大きさで無ければこの狭い所には入らないのです。これを持っていなければ改造するしかありません。

右側面には傷はありません。

左側面に傷が一つあります。

天板には細かい傷があります。