内部です。カップリングコンデンサーはビタミンＱに交換されています。どういう訳かフォノイコ最終のカップリングから盛大に粉が吹いています。カソードバイパスコンも定番の様に粉が吹いています。

残留ノイズです。ミリバルのメーター読みで、左右とも0.1mVで良好です。

意外にも早々と高圧セレンをダイオードに交換されています。かなり以前に交換されたようです。

低圧φ35です。どのブロックも容量が膨れています。ESRがかなり低くショートぎみです。ちょっと危ない状態です。

裏面です。こちらも横一列のカップリングをビタＱに交換されています。
かなり前にレストアされているようですが、正当な方法を取られていて酷い改造はされていません。

★レストア後の試聴エージング風景です。

いやー、良い音です♪

マニアからもこちらの特注電源トランスに交換すると音が良くなるといわれます。今回は特に中音の透明感やスピード感を意識して電源回路をアレンジし、充分効果が出ていると感じます。

特に音の解像度と残響音がすばらしい。かなりバンブルビーに似ています。

こちらのオーナー様は同じ富山県で近いので取りに来られますが、当工房のS/N 3桁台などのバンブルビー機と聴き比べをして頂き、この音の良さを実感して貰えると思います。

音の良いUSA仕様のカップリングコンデンサーに全て交換しています。フォノイコのカソードバイパスコンも全て純正SPRAGUEの新品に交換しました。セラミックコンデンサーも純正SPRAGUEに交換しました。

左右の出力波形です。　両チャンネルとも綺麗な波形が出ています。周波数特性、RIAA偏差、ひずみ率とも良い値です。

こちらの左白テスターは高圧セレン直後です。 360.4Vで極めて良い値です。

こちらの左白テスターは低圧セレン直後です。 26.84Vで極めて良い値です。

低圧セレンを交換しました。この他、抵抗類も純正A&Bの高耐圧仕様に換えています。音のスピード感が変わります。

トーン回路以降のカップリングコンデンサーを黄色のSPRAGUEのNOS品に交換しました。低音の解像度が上がります。

電源回路は一新しました。特注電源トランス、高圧セレン、電解ブロックコンデンサーを３本ともオリジナル仕様に交換しています。

交換部品です。今回は電源周りを中心にたくさんの部品が交換になりました。

左の白テスターは高圧B1です。 280.4Vで極めて良い値です。中央テスターはヒーター電圧です。 18.57Vで良い値です。

横一列の小さなカップリングコンデンサーを今回フランス製に交換しました。

★漸くレストア完了です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024. 10. 15

特注電源トランスの入荷待ちでかなり時間が掛かりました。

内部です。　電源回路を中心にカップリングコンデンサーなどを多数交換しています。

★以上の検査より本機はかなり状態が悪いようです。
まだ購入して５年位しか経っていないので購入前からこの状態だと判断します。真空管を調べるとTelefunken ECC83ですがダイヤマークが無いので、これ程ヒーター電圧が落ちていても動作しているようです。

今月に入って電源トランス交換のMarantz7は3台目です。　いつも最悪の状態になって当工房に修理依頼が来ます。結構ショップ様からも多いので皆さん状況を把握されての依頼のようです。

余りにも電圧が低いので電源トランスの漏電を調べました。表示の通り筐体-コンセント間でAC135.5Vの漏電があります。

こちらの左テスターは高圧整流ダイオード直後の電圧です。293.9Vを示し40V程落ちています。こちらはセレンではないのでこれだけ落ちることは極めて異常です。

こちらの左テスターは低圧セレン直後です。19.83Vで7V近く下がっています。低圧セレンは不良です。

残留ノイズです。左右とも少しありますが特に左チャンネルが大きく時折この3倍くらい上がることがあります。