元当工房保有 Marantz7オリジナル 10900番台 概要
本機は1958年から登場し10001〜23000番台まで作られたMarantz#7の中では、めったに見掛けない最初期型3桁台の10900番台です。
ツマミは3桁台以前の特徴である角が丸いものです。
パネルも最初期型の特徴で厚みは薄く、レタリングは彫り込みでは無くシルク印刷です。奇跡的に文字欠けやかすれはありません。
センターレバーのスリットも勿論、角型です。
このセンターレバーのノブは代品の少し明るい茶色ではなく、根元にパテントNo.の刻印のあるMarantz純正の深いこげ茶色です。
これら外観は全て3桁台やそれ以前の特徴を有して、4桁台の一般によく見るタイプとは違います。
本機の内部は元々とてもきれいでした。
ボリュームでは、3桁台やそれ以前の純正クラロスタットにはポッチが2つ付いています。本機はガリも無くとても良い状態です。
こちらのバンブルビーは全て検査済みの良品です。よくある形ばかりのオールバンブルビーではありません。
電源回路はまだ大丈夫でしたが将来のために最近セレンを交換しました。
裏面です。こちらも全体にとてもきれいです。
上の画像の赤茶色のセラミックコンデンサーと下の画像の左下、2個の黄色い0.33uFコンデンサーはこちらで交換した純正SPRAGUEのNOS新品です。他では絶対手に入りません。
バランスボリュームも3桁台までの若いシリアルNOの純正クラロスタットにはポッチが2つ付きます。
レストア後、透き通るようにきれいな中高音、ずっしりとしたダイナミックな重低音。 いつものMarantz7オリジナルの音です。
★毎日エージングを兼ねて鳴らしています。交換したバンブルビーや他のコンデンサーもなじんできました。
実に快い音です。
特に3桁台の若いシリアルナンバーの個体は格別です。
存在そのものが心を癒してくれます。
1958年から登場し10001〜23000番台まで作られた約 14000台のMarantz#7オリジナルの中で約900台しか生産されていない3桁台。
(約90台は2桁台・・当然ですが)
そのうち60年を経て世界に現存するのは何台でしょうか?
しかも極めてオリジナル状態を維持し、良い音で鳴らしているものは・・・
本機はその数少ない奇跡の1台なのです。
縁あって私の手元に来て、レストアの結果60年前の当時に近い音で鳴ってくれています。
これまでいろいろな人の手に渡りそれぞれの人を幸せにして、今日も私の心をなごませてくれています。
これだけ年数が経っても音質は他のアンプと比べて圧倒的な存在感があり、改めてMarantz#7オリジナルの真価を感じます。
ビンテージアンプは長い年月を経て状態が変化しています。大事なことはきちんとメンテナンスができているかどうかです。
形ばかりのバンブルビーやオリジナル状態、どうなっているかわからない電源回路では、いつ突発のアクシデントが起こるかわかりません。場合によっては取り返しのつかない事態にもなり、世界的に貴重な1台を無くしてしまうかも知れません。
本機はこちらできちんと検査した良品の部品を使って渾身の調整を行っています。このため当分の間は良い状態を維持できると思います。
また将来調子が悪くなっても、こちらの工房でいつでもメンテナンスができます。ご安心ください。
本機は、なかなかお目に掛かれない最初期型SN.3桁台の極めて状態の良い最高級ビンテージアンプです。
★★
私はクラシックを好んで聴きます。
ブラームス Symphony No.4
このMarantz7 SN.3桁台は、この物悲しい深い哀愁を帯びた旋律を、
60年経った今も より深く私の心に語りかけてくれます。
実に快いひと時です。。。
フロントパネルは目立った傷は無く上品なたたずまいを醸し出しています。
本機は特別な化粧を施さず自然な状態で、これだけのきれいさを保っています。
高級ビンテージアンプはやはり自然体で程よく時代を感じさせるものが良いのでは無いでしょうか。
本機はこちらで比較的長い間秘蔵品として良い音で鳴らしています。
真空管はTelefunken<>有で、特性の揃った6本組を装着しています。
この真空管は購入時はNOS未使用でした。
こちらで約1年の使用で大変程度の良い物になります。
ロゴマークもご覧のように殆ど消えていません。
最高級品には最高級の真空管が似合います。
(箱は最近作られたものです)
リヤパネルも殆ど傷はありません。シリアルナンバーは最初期型3桁台の10920番台と大変貴重な個体です。
真空管ケースも全てきれいで光沢があります。
全体に傷は大変少なくハンマートーンの深い味わいが際立ちます。このブラウンハンマートーン塗装は4桁台前半の物より深い色合いで高級感が溢れています。
天板に少し傷がありますが再塗装の跡は無く、まさにオリジナルの状態です。
端子固定のリベットには全く錆が出ていません。 奇跡です。
限り無くオリジナルに近い内部です。 全く汚れも無く、最近作られたような奇麗さです。
これが良い音が出る究極の姿です。