リヤパネルも大きな損傷はありません。
よく#8Bでは入力用RCA端子が交換されているものがありますが、本機は完全な純正の良い状態を維持しています。
電源コードもオリジナルのまま良い状態です。
2021. 2. 16 掲載
2021. 6. 4 追加掲載
再チェック後の内部です。
★レストア後、透明感のあるとても良い音になりました。
バイオリンの旋律が澄み切った青空の如く力強く部屋中に響き渡ります。
チェロの低音がどっしりと床に響き重厚感を感じさせます。
季節は春の如く、本機より奏でる旋律は私の心の中まで春のそよ風が漂って来ます。
Marantz8Bはクラッシックだけではなく、メリハリの聴いた音はJAZZでも心地良く聴けます。
ズシンと響く重低音、煌びやかな中高音は#8B独特なものです。
セブン再生工房へ戻る。
★今回の再チェックは良い音を長く聴くための将来への予防処置です。
バイアスセレンを耐圧の高いものに交換し、高圧ダイオードも新品に交換しました。
#8Bはこのダイオードやバイアスセレンがよく壊れます。
入口側のバンブルビーも交換しました。
★売却に当たって再度各部のチェックを行いました。 2021. 6. 4
メーターもきれいです。
きちんとバイアス調整が行えます。
画像の電解ブロックコンデンサー2本はオリジナル仕様代品の新品に交換しました。
これで電源回路は完璧です。
内部では、全てのカップリングコンデンサーをMarantz8B純正のGood-Allで近年社名が変ったTRWの新品に交換しました。
これにより、今後も長期に渡って安心して良い音が楽しめます。
また、音に一番影響のある入口側カップリングには良品のバンブルビーに交換しています。
この為、本機は普通のMarantz8Bとは違い極めて透明感が良い音が満喫できます。なかなかここまでレストアされたものはありません。
電源回路は全ての電解ブロックコンデンサーを正規仕様の新品に交換しました。
バイアス用セレンも代品ですが新品と交換しています。この低圧のセレンも滅多に無いものです。
各電圧の確認やACバランス、DCバランスもきちんと調整しています。
完全な状態の電源回路です。
右端に見える赤いセレンがバイアス用セレンです。
その手前のシルバーの太いコンデンサーもオリジナル仕様の電解ブロックコンデンサーです。
普通はこの様なオリジナル仕様品のコンデンサーは無いので黄色や青色の市販の電解コンデンサー2本で済ませます。
そのようなレストアをされると、音は出るかも知れませんがオリジナルからかけ離れたものになり折角のMarantz8Bオリジナルが台無しですね。
音にとても影響のある入口側カップリングコンデンサーは良品のバンブルビー0.1uF/400Vに交換しました。
これにより普通のMarantz8Bより透明感やダイナミックさが格段に良くなっています。
当工房でいろいろ研究を重ねた結果です。
音に拘る方にお勧めです。
天板は比較的きれいです。
出力管はTelefunken EL34を使用しています。
当工房所有機 Marantz 8Bオリジナル 概要 セブン再生工房