2023. 3. 25 更新

音声信号が通る全ての主要カップリングコンデンサーを検査済み良品バンブルビーに交換しました。2台で計14個です。その他の制御用コンデンサーも同じSPRAGUE製のブラックビューティー(160P)に交換しています。殆どの抵抗はマランツオリジナル純正のA&Bに交換しました。配線系統も全てチェックし、修正しました。

★1台目の内部です。

出力管は全て使用頻度の少ないTelefunken EL34(RFT) です。ドライブ管もTelefunken ECC88と6CG7はRCAサイドゲッターです。

電解ブロックコンデンサーのφ35は2台とも良品に交換されていたのでそのまま使用し、φ25はこちらでオリジナル仕様の新品に交換しています。

とても奇麗な#9kです。

電源回路の高圧倍電圧の電解コンデンサーもオリジナル仕様の絶縁チューブ付です。整流ダイオードは全て新品に交換しました。

主要カップリングコンデンサーです。この画像では0.1uF/400 4個、0.022uF/400 1個です。この0.022uFの耐圧400Vは極めて特殊なのでなかなか見掛けません。音に極めて重要な所です。
また出力管の入力用4本の0.1uFバンブルビーは耐圧の関係で#2,#5,#8(B)など他のマランツのパワーアンプには使えません。#9であれば、何と!出力管の前段がカソードフォロア出しの低い電圧なので400V耐圧で充分です。
中央の大きいブラックビューティー(160P)は、位相反転回路のデカップリングで#9オリジナル後期型の純正を使っています。
4本の出力管のバイアス、グリッド抵抗は全て値を揃えています。スクリーングリッド抵抗も値の揃ったA&B 1Wに変更し、ACバランス抵抗も値の揃ったA&Bです。 細部に渡って拘っています。

内部は1台目と殆ど同じです。

全てのボリュームはA&Bに交換しました。ここまでやります。

微細信号の通る入口側のカップリングコンデンサーも良品バンブルビーを2個使用しています。この間の配線にはウエスタンの絹巻メッキ芯線を使用しています。拘ります。

初段管前の配線にもウエスタンの絹巻メッキ線です。

全体に奇麗で、カバーにも錆びやコゲ?はありません。

当工房所有機 Marantz9k (Bumble Bee改) 概要    セブン再生工房

当工房で所有しているMarantz9kの2台目です。これまでたくさんの#9(系)をレストアして来た経験より、今回特別に音声信号が直接通る主要カップリングコンデンサーを全て検査済良品バンブルビーに交換してみました。 他のショップでは不可能な、世界で唯一のオールバンブルビー機です。

当工房ではオリジナルは改造しません。できるだけオリジナル状態に戻します。改造はKだからできるのです。元々Kや復刻は音が余り良くないのでこちらでは音の良い部品を使って良くしていますが、今回はその極め付けを行ってみました。

★試聴風景です。


よく Marantz9 の音を聴いたらもとには戻れないと言われます。今回は、その#9のオールバンブルビー化です。
いつも#9を聴きながら、これがオールバンブルビーになるとどんな音がするのだろうと思っていました。 さすがのバンブルビーです。 期待通りです♪

All Bumble Bee の Marantz7オリジナルを聴いている方は、この感覚はお解かりでしょう。

好きな#9(系)の中でも、最高のパワーアンプになりました!













★2台目です。