(2018. 3. 9)
★ どんどんバンブルビーが無くなって行きます。
フォノイコはとうとう全てのカップリングはバンブルビーでは無くなりました。見事に全滅です。フォノイコに歪が目立ったのは最終の0.47uFの不良が顕著でした。
音の特性を変えていたのも前回レストアされた値の違うオレンジドロップのせいでした。
今回正規の値のGoodAll-TRW WE仕様に交換すると自然な感じに戻りました。
この時代のバンブルビーは100%不良だと思って間違いないようです。中には0.022uFは表面に亀裂が入っています。
これでフォノイコは全て良品のカップリングコンデンサーに交換しています。
音はなかなかのものです。特にバンブルビーでなくてもとても澄み切った良い音です。やはりこのC20はなかなか素質の良いものです。
★いまエージングを行っています。だんだん音も馴染んで煌びやかさ増して来ます。
本日これで6時間程エージングを続けていますが、いつものブラームスがMarantz7で聴くようにバイオリンの音がピャーと聴こえます。
Marantz7とは少し違いますがやはりマッキンは音が前に出てきます。
回路構成では高めのB電圧と球が12AU7を初段に使っています。これは12AX7より増幅率が高く、いろいろ装飾回路を潜らせても有り余るパワーを感じます。
ラインアンプではこの12AU7を含めて左右で5本の真空管を使って力強く音を出している感じです。
それに比べフォノイコはシンプルに12AX7の2段構成です。Marantz7はカソードフォロアを含めて3段構成です。
それぞれの思想が伺えます。
(2018.3.10)
★本日はトーン回路を中心にレストアを行いました。
やはりトーン回路のバンブルビーも全て不良です。バンブルビー以外のセラミック等は良品です。
不良のバンブルビーはGoodAll-TRWと音の良いメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサーに交換しました。
昨日までのエージングでは低音が少し弱く感じましたがトーン回路に手を加えることによりしっかりとした重低音と中高域の透明度が増して来ました。
これで音に直接影響するカップリングコンデンサー類を全て交換しました。
かなり良い音です。
当工房保有 McIntosh C20 概要
★ もう少しレストアしてみました。 2018. 3. 10
2018. 1. 5 初掲載
2018. 3.30 更新
★ こちらでまだレストア前の内部です。
この高さの低い正規仕様のブロックコンデンサーはなかなかありません。
これまで代品で近い物はありますが4ブロックのところ3ブロックしかない物や容量の違うものばかりです。
他のレストア屋さんはこれ等仕様の違うものを何とか使用し配線を変えて使っていました。
C20はこの電源回路の中に最終段の出力回路が混ざっています。
電源回路の配線を変えることは信号経路によりノイズの混入を招くことになりあまり良くありません。
★電源が漸く正規の状態になり音もマッキンらしい伸び伸びとした音を出してくれます。
今回は殆どのカップリングコンデンサーをバンブルビーから他のコンデンサーに変わりました。
この後、時間が掛かりますができるだけ元の良品バンブルビーに戻して行ければ良いかと思っています。
追加されていたチューブラコンデンサーも外し、電源回路は正規の状態です。
★ 第一次レストア完了です。 2018.
3. 30
漸く手配していた電解ブロックコンデンサーが入ったので交換しました。
各部の電圧は完璧です。
トーン回路もバンブルビーは全て不良で代品に交換になりました。
残るバンブルビーはフィルター回路だけです。
当然スルーするので音には影響ありません。
エージング風景です。
★ 少しレストアしてみました。 2018. 3. 5
★まずは気になったカラフルなカップリングコンデンサーをBumblBeeと160Pに交換しました。
少し音が変わり透明度が増した感じです。
依然としてまだ少しの歪感は消えないので、これ等後で代品に交換されたコンデンサーでは無いようです。当然ですが。。。
本格的に診るには測定器を通し時間をかけなければなりません。まずは気になる所から交換して心の?余裕ができた時にゆっくり診て行くことにします。
電源電圧は高圧低圧とも大体良好です。現在C20用の正規仕様ブロックコンデンサーを手配中なので入荷次第追加のチューブラコンを外します。
レコードではやはりRIAA偏差が少し崩れているのでイコライジング回路の各値のチェックが必要です。
こちらのmodel1仕様イコライザーアンプを聴いていた後でのC20の試聴なのでどうしても粗が目立ってきます。
★このC20やC22など、マッキンは高価なコンデンサーをたくさん使っているので本気でオールバンブルビー化にするとMarantz7よりコストが掛かります。この為取りあえず今回は160PやGoodAllも交えての交換です。
Marantz7の様にトーン回路をスルーできれば良いのですが、C20はmodel1と同じくトーン回路も必ず音信号が通ります。
このためトーン回路中のバンブルビーも不良であれば交換しなければなりません。
容量が変わればトーンの中立点も変わります。
少々厄介です。
★いろいろ内部を観察しています。(2018. 3. 6)
フォノイコのコンデンサーの交換が大変です。
セレクタースイッチの真下のコンデンサーが前のレストアされた方は容量の違うオレンジドロップに交換されています。
こういうの気になりますねー。何で皆さん平気で違うものに交換するのでしょう。音が必ず変わってきます。
本機はライン部の音は特に気にならないのですがフォノイコが何だか変な音です。少し歪っぽいのは幾つかのカップリングが不良なので仕方が無いとして、どうも妙に低域と高域が尖がった音です。
恐らくこの値の違うコンデンサーに換えられているせいかも知れません。
この並びの0.1uF 2本とその隣の0.022uFが左右とも不良です。これが歪の元です。
基板の取り付けを外して基板を下げての作業になります。
C20のレストアは大変ですね。
よくこの辺りの事をくどくど書かれているレストア屋さんがいますが、ごもっとも!
★それから、これで幾つかのコンデンサーを交換していますが、どれも元のコンデンサーの足を切っただけで根元から取り外してありません。
前のレストア屋さんはかなり手を抜いています。
こちらで前の交換されたコンデンサーを外す場合必ず元のコンデンサーの後始末から始めなければなりません。
マッキンはどれも裏にコンデンサーを取り付け表で半田付けします。いつも表裏をひっくり返しながらの作業になります。
足を切ってしまえばこのひっくり返しの回数は減ります。
気持ちはわかりますが、それではあんまりではありませんか?
この業界は結構手抜き屋さんが横行しているようです。
★ 内部はきちんとレストアされています。バンブルビーも残っていますが少し歪も感じられるのでどれかが不良でしょう。
これからが楽しみです。
★ 全体的にきれいです。
★ 以前の所有者が特注で作られた木製ケース付きです。
傷は無く、良くできています。
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★ これも珍しいのでたくさん撮りました。
2018. 1.20
★最近ずっとこのC20を聴いています。しかし次第に歪みが大きくなってきます。
いよいよ残っているバンブルビーのどれかが不良です。
以前レストアされたオレンジドロップやBlack Catなど、また国産rチューブラコンの追加も気になります。
そろそろ手を加えなければならなくなったようです。