McIntosh MC60 フルレストア依頼機 概要
McIntosh MC60 ジャンク品です。 こちらのオーナーは5年ほど前に当工房で同じくMC60をレストアされた方です。今回はこれとは別にジャンク品を手に入れられ、再メッキ、塗装、レタリング、真空管ソケット交換、スピーカー端子交換、ボリュームつまみの交換を含め完全レストアを依頼されました。
1台目です。
2台目です。
★レストアに先立ってトランス類の検査を行います。 2023. 9. 8
★1台目です。
★2台目です。
最初の1台目は文字は完全に消えていましたがこちらは残っています。これでレタリングができます。
当工房ではいつもレタリングは印刷屋さんでシルク印刷の焼付け処理を行っています。
再塗装するトランスカバーのラベルも印刷屋さんで新規に製作の予定です。
★この後、トランス類が生きているか配線を外した後でインダクタンスと交流抵抗を測ります。ダメなら巻き替えを行います。
各臓物の消耗品類は後で全て交換になります。真空管ソケットも既に交換されているものもありますがビス止めです。当工房では全てのソケットを純正品に交換し、取り付けはオリジナルと同じリベット止めになります。
スピーカー端子やCTSのボリューム、つまみ等もMC60用の新品が用意できます。
★外観はほぼ新品の綺麗な良いアンプになります。 楽しみです。
物はまだ付いています。安心しました。
2023. 9. 1 初掲載
2023. 9. 8 トランス検査
2023.10.12 解体
★分解完了です。 2023. 10. 12
部品を全部取り外してシャーシーのみになりました。
トランスは再塗装に出しています。この後ラベルやレタリングの設計に入り、それから再メッキです。
★以上のようにトランス類に特に問題は無さそうです。
チョークトランスは左右でインダクタンスのばらつきがありますが、レストア中に電源を入れて調整できます。
電源トランスヒーター巻き線です。
★チョークトランスです。
電源トランス1次側です。
電源トランス2次側高圧の片側です。
同じくもう片側です。
出力トランス1次側Hi側です。
同じくLo側です。
★2台目です。
同じくもう片側です。
電源トランス1次側です。
電源トランスヒーター巻き線です。
電源トランス2次側高圧の片側です。
出力トランス1次側Hi側です。
同じくLo側です。
こちらも物は付いています。
★中を見てみます。
以前どこかで国産のコンデンサーや手に入りやすいコンデンサーでレストアされています。それでも直らなかったのか、外観も酷いので諦めて放置されたようです。