2024. 3. 8 取得時の状態を記録

真空管ソケットが内部にあります。外そうとしたら狭くてうまく外せません。無理やり真空管を傾けて外すことになります。これも失敗でした。C-8になってからは真空管はケースの外から外します。

恐らくMarantz audio consoletteはAE-2より後に開発されたものでしょう。マランツさんはこのあたりも良く見ています。

事前にAE-2をネットで検索していたら図面に無いトランスが付いていると記載していた記事がありましたが、このことですね。しかも今手に入るAE-2の回路図は恐らく後期型のものです。この前期型は恐らく後期型とは回路が違います。レストアの時は現状から回路図を作成しながらの作業になりそうです。これも楽しみです。

なぜかブラックビューティー160Pがあります。一応過去にメンテの手が入ったようです。160Pは音が曇るので無条件交換です。
AE-2はイコライザーとトーン回路が共用しているので、それだけ回路が簡略化されています。この為、うまくレストアすれば極めて明瞭な音が味わえると期待しています。そこに160PやビタQなど曇った音になるコンデンサーが入る余地は全くありません。
私が求める良い音とは音の透明性です。現代のデジタルアンプでは程遠い世界です。

裏側です。貴重な Good-All のワックスタイプのコンデンサーが並んでいます。それぞれ特性を測って使えそうなものは再利用です。前の後期型のバンブルビーは恐らく全滅です。本機と音を合わせるため現代のGood-AllであるTRW製に交換します。本機もイコライザーなど数値を合わせるために交換するコンデンサーはTRWになります。

上面です。何と、基板の上に電解ブロックコンデンサーを乗せています。後期型はアルミフレームに移動しているので、これも失敗でした。他の臓物がぐちゃぐちゃに配置されます。

★これでレストアの準備ができました。

年代の違う固体は当時の開発者の苦難も垣間見れてレストアが楽しみです。
また、あるネットの記事ではイコライザーの音は癖がありトーンとの兼用は無理があるのでは、と評価されているものもあります。恐らく経年劣化で特性が変っているのでしょう。当時のグラフを見る限りうまく調整すればそこそこの音になると思います。この為小さなコンデンサーでもまずは値をきっちり合わせる必要があります。また、より良い音にするため特性を測りながらコンデンサーや抵抗の値を調整する必要も出てくるでしょう。
時間は掛かりますが楽しみながらレストアを進めて行きます。









それにしても無造作にブロックコンデンサーを並べたものです。やってみてわかったでしょう。

この形のコンデンサーはC-8でも付いていて、細かくチェックしましたが殆ど値は変っていません。優れものです。

何でも良いから臓物は隅に押し込みましょう。といった感じです。

変なソケットを内側から撮りました。やはり変です。

こちらもリヤカバーに落書きがあります。約70年前に書かれたものです。右下に変なコネクターがあります。後期型には無いので何でしょうか?

上面です。バンブルビーがびっしり並んでいます。

ヤフオクに掲載されていた画像です。

McIntosh AE-2 モノーラルプリアンプです。下段初期型と上段後期型の年代違いの2台になります。こちらでレストアする前の現状を掲載します。

木製カバーを外しました。レストア中に傷を付けたくないので。これを外すのが大変でした。内側から木ねじでとめてあります。ドライバーが入りません。恐らくメーカーは次からはこんな厄介な製品は絶対作らないと思ったでしょう。それでも本機は1300番台です。1000台以上作ったのでしょう。ご苦労様です。

背面のRCA端子には錆が深く入り込んでいます。Marantz7純正の新品のRCA端子と交換します。背面の入力ゲイン調整ボリュームは表面の大きなボリュームとは違い恐らくマッキン純正のCTS製でしょう。現在の新品と交換します。

電源ケーブルはボロボロで芯線が見えて全く使い物になりません。後で新品交換になります。

★まずはフロントパネルがグリーンハンマートーンの後期型です。

こちらもウッドカバーを外しました。

こちらの大きなボリュームはマッキン初期型アンプ特有の貴重なものです。C-8の初期型にも付いていますが2連は初めて見ました。

真空管ソケットに落書きがあります。

当工房所有機 mcIntosh AE-2  概要    セブン再生工房

★今度は前期型です。

裏面です。