LUXMAN SQ38FD 概要

改良レストア済みLUX SQ38FD
高圧B電源用ブロックコンデンサーは全て新品交換しました。
こちらの工房では趣味で真空管アンプのレストアを行っていますが、現在Marantz#7オリジナル超前期2台後期1台と復刻版#7およびパワーアンプも#8Bオリジナル3台その他を所有しそれぞれがベストな状態に仕上げています。
この改良SQ38FDでは、プリ部はこれ等#7オリジナル後期版に近い澄み切った良い音を奏で、パワー部は#8Bオリジナルに近いダイナミックさを獲得しています。
さすがは国産名器と謳われたLUXサンパチFDです!!

外観は特に大きな傷や破損は無く木製ケースもきれいな状態です。ただ全体に40年以上の歳月による錆びや腐食、衰えは感じます。
また2系統あるスピーカ端子の1系統のネジが欠損しています。バナナ端子のアダプター等を使用すれば問題なく使えます。
他は特に異常はありません。

最近、Marantz#7+#8Bに引き継ぐまで私の主力アンプとして活躍していました。

世界の名器オリジナルMarantz#7+#8Bに迫る、澄み切った音色とダイナミックさを備えた、改良版サンパチFD+テレフンケンの世界を堪能してください。
1、出力トランスを純正良品である名器OY15-5Kに変更。最初タムラ製が付いていました。
2、ガリがあったのでボリューム新品交換。
3、チョークトランス新品交換。(液漏れ)
4、内部コンデンサー類約30個,半固定抵抗4個新品交換。
5、バイアス調整用抵抗を追加。出力管のバイアス微調整が可能となりました。
6、ヒューズボックス新品交換。接触不良を起こしていました。
7、接点復活剤をスイッチ類およびボリュームに塗布。切換ノイズがなくなりました。

以上の修復の結果、全体に音のひずみが大幅改善。出力管のバイアス調整も完璧になりました。
交換した元のコンデンサー類は調べるとかなりリークと容量抜けがありました。
交換した新品のコンデンサーはフイルムコンデンサーなのでこれまでのオイルコンとは違い高域特性に優れています。
これは、これまでSQ38FDの欠点であるぼやっとした特徴の無い音が澄み切った軽快な音に変わりました。
これで40年前の発売当時に近い、もしくはそれ以上の音質だと思います。

さらに改良を加えます。
8、真空管をプリ管2本、パワー部の初段をそれぞれTelefunken ECC32<>付スムースプレートとTelefunken EF86に変更。
  この結果、音の明瞭さが大幅改善。さすがテレフンケンです!
9、高圧側ブロックコンデンサー4本すべて新品交換。低音の締まりが良くなり、大型スピーカも楽々駆動できる迫力ある重低音が堪能できます。

以上の改善の結果、かなり良質な音と自負しています。
LUX SQ38FDの完全調整版を出品します。
3年前にオークションで手に入れたもので、その後下記のように色々手を加えています。

コンデンサー類も全て新品交換しました。






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