まず表面のフォノイコとラインアンプのカップリングコンデンサーをアムトランスのGoldenBlackを使い音の通りを良くします。次にラインアンプ最終カソードフォロア管後の0.22uFに今回はMarantz純正SPRAGUEのブラックビューティー(160P)で音の厚みを出して全体を整えました。
前回他でのレストアで一部のコンデンサをBlack-CATに交換されていました。これはこれでよい選択だと判断し、これにあわせて抵抗類を替えてみました。

高圧セレン直後の電圧です。332.1Vを示し良好です。

高圧B1です。308.0Vで良好です。

高圧セレン直後の電圧です。287.3Vとかなり低い値です。

高圧B1です。265.7Vでこちらもかなり低い値です。

セブン再生工房

高圧B2です。282.0Vで良好です。

高圧B2です。251.1Vでこちらもかなり低い値です。

検査レストア依頼 Marantz#1 S.T 様 概要

ヒーター電圧です。18.39Vで良好です。

2020. 4. 14 掲載 検査完了
2020. 5. 19 レストア完了

フォノイコのカソードバイパスコンが不良だったのでMarantz純正SPRAGUEの新品に交換しました。
以前他でのレストアでラインアンプ初段管のバイアスのコンデンサーを市販でよく出回っているフィルムコンデンサーに交換されていたので、こちらもMarantz純正SPRAGUE製の160Pに交換しました。

高圧B2です。283.0Vで良好です。

高圧B3です。260.5Vで良好です。

高圧B4です。215.9Vで良好です。

高圧セレン直後の電圧です。333.2Vを示し良好です。

高圧B1です。306.8Vで良好です。

★各電源回路の部品を交換しました。

内部は1台目と全く同じ状態です。

高圧2段目です。こちらも概ね大丈夫のようです。

こちらは低圧用です。一部にリークが見られます。

高圧1段目です。少しESRは高いものの概ね大丈夫のようです。

★いろいろ音を聴きながらコンデンサーや抵抗類を交換し試聴を繰り返しました。

その結果、これはもうオールバンブルビーと変わらない位良い音になりました。

音の通りが良くオーケストラの細部に渡る楽器の音が明瞭に聞き分けられます。音の余韻が響きます。
特にレコードの音が素晴らしく感じます。

やはりMarantz model 1です。この音はかなり耳の肥えたオーディオマニアでも納得のゆく音でしょう。

自信を持って聴いて頂ける音に仕上がりました。









低圧セレン直後の電圧です。23.73Vで良好です。

★電源回路が良くなったので再度音だしをしましたが、やはりまだ余りパッとしない音でした。
この為、いよいよ各コンデンサーの音に大きく影響するところを交換し、当工房の音作りを行います。

高圧B4です。219.4Vで良好です。

高圧B3です。261.5Vで良好です。

主な交換部品です。

中央の黒いコンデンサーと右側のシルバーのコンデンサーが共にMarantz純正SPRAGUE製です。やはりヴィンテージアンプにふさわしい部品を使いたいものです。

★次に裏面です。

ヒーター電圧です。18.48Vで良好です。

低圧セレン直後の電圧です。26.86Vで良好です。

★2台目の各部電圧です。

左右それぞれ、高圧セレン2個と低圧セレン1個ずつ交換しました。

電解ブロックコンデンサーをそれぞれ3本とも計6本全て正規仕様の新品に交換しました。

★1台目の各部の電圧を測定します。

★最初の音出しです。

全体には以前のレストアで全てのカップリングコンデンサーを交換してあるので簡易チェックではまだ大丈夫で特に歪も無く普通に聴けます。
ただフォノイコはやはり電源電圧がかなり低下しているのでぼんやりとした音になります。
ラインはまだ何とか聴けます。

電源回路は今はまだ何とか聴けますが、そろそろ限界に近い状態です。
これだけ電圧が下がっているので今後近いうちにハムノイズが乗ってきたり、フォノの左右どちらかの音が出なくなる可能性があります。

基板上の赤いコンデンサーはSPRAGUEですが20年程前に前回のレストアの時交換されたようです。今は余り見掛けない種類です。音を聴くとビタミンQのような音で余り抜けが良くないようです。

低圧セレン直後の電圧です。25.03Vで少し低い値です。

ヒーター電圧です。17.05Vで少し低い値です。

高圧B3です。232.8Vでこちらもかなり低い値です。

高圧B4です。195.8Vでこちらもかなり低く200Vを切っています。

高圧セレン直後の電圧です。292.0Vとかなり低い値です。

高圧B1です。268.8Vでこちらもかなり低い値です。

★それでは電源を入れて各部の電圧を計ります。

カソードバイパスコンです。こちらも既定の2.5倍に膨れ上がってESRも高い値です。

こちらは低圧用です。こちらも一部にリークが見られます。

高圧2段目です。こちらもESRが少し高いもののまだ大丈夫のようです。

高圧B4です。191.8Vでこちらもかなり低く200Vを切っています。

高圧B3です。231.5Vでこちらもかなり低い値です。

高圧B2です。248.7Vでこちらもかなり低い値です。

裏面です。全てオリジナルです。

大変きれいなMarantz model 1です。カップリングコンデンサー以外は全てオリジナル状態です。

★レストア完了です。                                      2020. 5. 19




★1台目です。

高圧1段目です。こちらもESRが少し高いもののまだ大丈夫のようです。

★電源投入前の各電解ブロックコンデンサーのチェックです。

検査風景です。

★2台目です。

ヒーター電圧です。15.92Vでかなり低い値です。

低圧セレン直後の電圧です。23.61Vでかなり低い値です。

カソードバイパスコンです。既定の5倍に膨れ上がってESRも高い値です。

★電源を入れて各部の電圧を計ります。

電源ユニットです。高圧セレンはオリジナルですが低圧セレンは以前のレストアで交換されているようです。

★電源投入前の各電解ブロックコンデンサーのチェックからです。

カップリングコンデンサーが全てSPRAGUE製に交換されています。