検査レストア依頼 Marantz2 S.T 様 概要
2020. 4. 16 掲載 検査完了
2020. 5. 21 レストア完了
各部の電圧チェックです。
左は高圧電圧で438Vを示し良い値です。
右はバイアスC電源の電圧です。-45.4Vを示し良い値です。
2台とも表に出ている電解ブロックコンデンサーを正規仕様の新品に交換しました。
これで外観は全くのオリジナル状態です。
★1台目の内部です。
★同じ様に電解ブロックコンデンサーのチェックです。
同じくバイアスセレンの逆方向です。順方向と同じくらいの導通があり、このセレンは機能していません。
この為かなりバイアスが浅くなり危険な状態です。
★試聴風景です。
きれいな音が出ています。
やはり Marantz2はいいですね。薄暗がりで何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
交換部品です。
★2台目の内部です。
こちらもバイアスセレンと電解ブロックコンデンサーをMarantz2の正規仕様に交換しました。
同じく出力管のカップリングコンデンサーをMarantz2純正GoodAll-TRWのNOS品に交換しました。
各部の電圧チェックです。
左は高圧電圧で440Vを示し良い値です。
右はバイアスC電源の電圧です。-45.6Vを示し良い値です。
バイアスセレンとバイアスC電源の電解ブロックコンデンサーを新品に交換しました。どちらも正規仕様の為、内部もオリジナル状態です。 出力管のカップリングコンデンサーをMarantz2純正GoodAll-TRWのNOS品に交換しました。
初段管カソードバイパスコンも#2純正SPRAGUEの新品に交換しました。
各部の検査はこちらのストックの出力管で行います。
こちらも1台目と同じく正規仕様や純正部品に交換しオリジナル状態を保っています。
出力管のカップリングコンデンサーをMarantz2純正GoodAll-TRWのNOS品に交換しました。
バイアスセレンと電解ブロックコンデンサーをMarantz2の正規仕様に交換しました。
★消耗品である電解ブロックコンデンサーやバイアスセレン、カップリングコンデンサーを検査しましたが、やはりどれも完全に不良です。
特にバイアスセレンが2台とも不良の為、異常にバイアスが浅く、出力管のカップリングコンデンサーの絶縁抵抗が悪い方の出力管が今回赤焼しました。
2台ともどれがこうなっても不思議ではない状態です。
バイアスが全く取れない状態では2台とも電源を入れるのは危険と判断します。
この為、電圧チェックは電源回路の部品を交換した後に行います。
こちらはデカップリングです。1.150MΩでまだ使えます。
もう片側の出力管のカップリングコンデンサーです。こちらは227.9kΩと完全に絶縁不良です。
今回の出力管の赤焼はこちら側です。
同じくバイアスセレンの逆方向です。こちらも順方向と同じくらいの導通があり、このセレンは機能していません。
この為かなりバイアスが浅くなり危険な状態です。
バイアスセレンです。順方向の抵抗値です。
初段管カソードバイパスコンです。リークとESRも表示の最大値40Ωを越して全く機能していません。
バイアス用の小さなブロックコンデンサーです。こちらもLeaky表示でリークしています。経年で表面に電解液が滲み出ています。
表面に出ている電解ブロックコンデンサーです。こちらは4ブロック中3ブロックでLeaky表示でリークしています。
★2台目です。
出力管のカップリングコンデンサーの絶縁抵抗を簡易計測します。
405kΩ(0.405MΩ)で絶縁不良です。
こちらはデカップリングです。1.193MΩでまだ使えます。
もう片側の出力管のカップリングコンデンサーです。こちらは222.3kΩと完全に絶縁不良です。
Marantz model 2 です。かなり良い状態です。
★レストア完了です。 2020. 5. 21
出力管のカップリングコンデンサーの絶縁抵抗を簡易計測します。
450kΩ(0.45MΩ)で絶縁不良です。
こちらも1台目と同様に完全なオリジナル状態です。
バイアスセレンです。順方向の抵抗値です。
表面に出ている電解ブロックコンデンサーです。4ブロック中2ブロックでLeaky表示でリークしています。
バイアス用の小さなブロックコンデンサーです。こちらもLeaky表示でリークしています。経年で表面に電解液が滲み出ています。
初段管カソードバイパスコンです。リークとESRも表示の最大値40Ωを越して全く機能していません。
内部です。完全なオリジナル状態で一切のメンテは施されていません。
★消耗品である電解ブロックコンデンサーのチェックです。
運送途中で足が1本破損していました。
★まずは1台目からです。