当工房所有機 Marantz7オリジナル最初期 SN.10400番台グリーン 概要

本機はMarantz7オリジナルの中でも最初期型のSN.10400番台、全面グリーンハンマートーン塗装の大変貴重なものです。

こちらで手に入れた時は電源も入らず、悲惨な状態でした。
1年以上の歳月の末、オールバンブルビーでレストアし60前の当時のきれいな音が甦りました。

内部上面です。全てのカップリングコンデンサーは良品のバンブルビーです。

しかもこのバンブルビーには当工房独自の特殊なコーティングを施し劣化を防いでいます。
これでまた何十年先まで良質の音が維持できます。

電源回路では高圧セレン、3本の電解ブロックコンデンサーを正規仕様の代品に交換しました。
奥の深いまろやかな中音域が堪能できます。


フォノイコのカソードバイパスコンは全て純正SPRAGUEの新品に交換しました。
安定したバイアスはTelefunkenの音色を引き立てます。
RIAA偏差のコンデンサーも交換済みです。#7のズッシリと沈み込む重低音が特徴的です。
ラインのセラミックも純正SPRAGUEの新品に交換しました。

これでほぼ60年前の Marantz 7 オリジナルの音が蘇っています。

2018. 9.15 掲載
2018. 9.17 感想掲載

★漸くレストアも完了し試聴しています。

やはりオールバンブルビーの極めて繊細で透明かつダイナミックな音が堪能できます。

特に電源回路も全て新品の良品です。中音域のきれいさは抜群です。


最近気に入っていた秘蔵機10900番台もよそに嫁ぎ?、こちらで聴くMarantz7が無くなっていたのですが、これで漸く落ち着いて良い音が聴けます。






(2018.9.17)
★休日の午後、自宅で本機+8B初期型で静かにモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いています。

やわらかいピアノの旋律にバイオリンの響きが優しく包み込み、実に快いしらべです。

心が洗われるようです。




しかし、バンブルビーは中高音が独特な音がします。

さわやかなそよ風のような、煌びやかに輝いて聴こえます。
不思議な音です。。。

この音こそが古から人々の心を虜にさせてやまないのです。











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当然、3桁台の特徴である薄板、丸ツマミ、茶ノブ、角スリットです。

フロントパネルは光に依ってはゴールド感が強く出ます。
奇麗なパネルです。

背面もグリーンです。

シリアル番号は 10400番台の貴重な個体です。

ワックス塗りのぶっといコンデンサーです。これも大変貴重なものです。

真空管はTelefunken<>有の特性の揃った6本組、NOS品です。

内部裏面です。低圧セレンも交換しました。
3桁台以前の最初期型ではトーン回路のカップリングは画像左下のようにぶっとい0.33uFを使います。
これが代品に換えてあったら3桁台初期型としては致命傷になります。

これも純正クラロスタットと同じく2度と元には戻せません。

SN.3桁台以前に特徴のポッチが2つ付いた純正クラロスタットのメインボリュームです。
ガリや音漏れも無く大変良い状態です。

大変貴重なものです。

これもポッチが2つ付いた純正クラロスタットのバランスボリュームです。
大変良い状態です。