Marantz#7オリジナル 17000番台  概要

本機は1958年から登場し10001〜23000番台まで作られたMarantz#7の中では初期型最終の17000番台で、大変貴重な1台です。

本機のカップリングコンデンサーは全てバンブルビーでレストアしました。
このためクリヤでダイナミックな音が堪能できます。

フォノイコで重要なカソードバイパスコンデンサーも全て純正SPRAGUEの新品交換しました。
RIAA偏差で重要なコンデンサーも交換しています。これらによりしっかりとしたレコードの音が堪能できます。

本機の電源回路は貴重なブロックコンデンサーを、極めて希少なφ25やφ35とも新品交換しました。これによりしっかりとした中高音を奏で、良い音の基礎になっています。
電解コンデンサーの特性で重要なESR(等価直列抵抗)は新品なので極めて0に近い値です。

裏面の基板上の横一列に並んでいるコンデンサーもバンブルビーです。ここが良く壊れ他のコンデンサーに交換されます。
左下2個の黄色のコンデンサーもSPRAGUEのNOS新品に交換しました。
このため雄大な重低音が堪能できます。



以上の交換、調整によりとてもきれいな音に仕上がっています。
こちらの他のオールバンブルビー化#7オリジナルと聴き比べても遜色ない音が味わえます。
できれば一度聴きに来られてご自身の耳で確かめて頂ければと思います。


#7オリジナルではこの17000番台までは共通してクラロスタット製ボリューム、セレン整流器、バンブルビーコンデンサーが使用されて良い音と定評です。しかも60年近く経った今でもこの初期型の良いものは大変人気があり価格も高騰しているのが現状です。

また、この初期型のカップリングコンデンサーにはバンブルビーが使用されていますが、このコンデンサーは世界的にもかなり以前から枯渇し、良品の入手は大変困難です。
本機ではこのバンブルビーコンデンサーの良品のみを使用し、レストアを行った極めて貴重なものです。

奇跡的に当工房で良品バンブルビーでレストアできたたものはどれも当時に近い音に蘇っています。
こちらでレストアしたものを買われた方やレストアを依頼された方は皆その音の違いに驚かれます。

全体にきれいです。初期型としては最終の17000番台です。

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